最近、鍬を振り過ぎて、両肩が筋肉痛の管理人です。
いくら寒くてもそろそろ苗を植えなきゃな~~とか思うんですが、雨も多いし、風も強いし。なかなか進みません。
まさに晴耕雨読。
いえ、それだけで生活している訳ではないので、そんな言葉は当てはまりませんが(笑)
そう言えば、「もの好き」を全部上げ終えていないのに、別な話を書き始め・・・・・・書き始めたところで、また別な超短編を書くというor2
「集中」とか「完成」とか、もっと意識せにゃダメなんですが、欲望の赴くまま妄想をタレ流すのは止められません。本当に馬鹿です。はぁぁぁーーー(涙)
ということで、「続きはコチラ」にフォーム御礼であります。
その・・・・・・
御礼なのですが、今回は「妄想タレ流しな超短編仕様」になってしまいました。
お前は満足に返事のひとつも書けないのか!?と・・・・・・
お題は『古い蔵書』。アホ話です。
お馬鹿な内容でもいいよ~と言う方だけ、お読み下さいませm(__)m
あっ・・・そう言えば我が家の家人(小)が、
「どんどん橋、落ちた~落ちた~落ちたぁぁ~♪」 と歌っておりました。
何ぞ、そりゃぁぁぁぁ?!
「アンタ、それ、『ロンドン橋』だよ」と、教えたら――ガチョーン(死語)となっておりました。
我が家は全体的にお馬鹿モードです・・・(涙)
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■ 4月24日 19:05 フォームを送って下さった方へ
Tさま。ご返信、下記のような妄想仕立てになりました。馬鹿でごめんなさいm(__)m
『古い蔵書』
執事から手渡された局長直々への嘆願書とも取れる手紙を読んだヘルシング局長は、ふうっと薫り高い紫煙を吐き出すと、その便箋を封に収めて机の引き出しにしまった。
そして、「おぃ、アーカードいるか?ちょっと来い。」と、良く通る低い声で従僕を呼ぶと、執事が入れてくれた花々の香気で彩られた紅茶に口をつける。
あの男がそろそろ起きる頃合なのは、長い付き合いでわかっている。
血液パックをあの大きな手の長い指に何個か挟んで、ぷらぷらとぶら下げながら、それでもとても優雅な足取りでこの執務室に向かっているのだろうな――と云うのは、インテグラには手に取るように判るのだ。
しばらくすると、「私を呼んだか、我が主。ソワレの挨拶前にお前から呼び出されるなんぞ、珍しい・・・・・・」
そんなことを言いながら、アーカードが現れた。
壁から緋色の帽子の先端をにゅうっと覗かせた男は、それ続いてブーツに覆われた長い足、武器よりも武器らしい手を典雅に染み出させ、偉形とも云うべき巨躯を執務室に誇示すると、純白の皮のグローブをつけた左手で帽子を取り、鷹揚に女主人に挨拶をしてみせたのだった。
「――呼びつけられたときくらい、ドアをノックして入ることが出来んのか、お前は。まったくもって、行儀が悪い。人に仕えるものならば例え魔族でも、人の世の習いに沿う配慮が必要なものだぞ。」
相も変わらず今日もそんな小言を述べた女は、眉を潜めて魔族の男を軽く睨む。
そんな生真面目な女主人を見た吸血鬼は、口の端に棘のあるものを引っ掛けたような皮肉たっぷりの笑いを浮かべると肩をすくめ、執務室にあったソファーへと音もなく腰かけたのだった。
それを見た女主人は、「はぁ~~」とわざとらしく大きな溜息をつくと、自分もソファへと移動して吸血鬼の向かいへと座る。すると執事が女主人の飲みかけのカップとソーサーを手に後を追い、磨きぬかれた黒檀のローテーブルにそれを置いたのだった。
「で、何用だ。」
主人を主人とも思わない巨躯に見合った尊大な態度の吸血鬼だったが、それでも主人のことは主人らしく扱っているつもりらしい。
アーカードは「待て」をされている犬のように、起きぬけの朝食用の血液パックには手をつけずに、まずは女主人の用件を訊いたのだった。
「お前でなければこなせない重要な用件だ、アーカード。お前のその強大な力を我が機関のために役立てることができる崇高な役割をお前に与えてやろよう、従僕。」
女はそう言うと、一口茶を啜る。
「―――で。その内容とは。お前がそこまで言うのなら、さぞかし愉しめる案件なのだろうな。」
冷静そうに見えて実は激情を秘めた女からの命令は、つねに冷えた言葉の裏に炎のような気配が隠されているものだ。だが、今日の口ぶりは明らかに違っている。何かしら・・・・・・そう、何かしら裏があるような。
――そんな微妙な気配が感じられる女の言葉に、吸血鬼は片頬を意地悪げに引き上げた。
「愉しめる案件――か、と問われれば。まぁ、そうだなぁ・・・・・・楽しめると思うぞ、お前なら。うん、多分、楽しいと思う。」
痛みを伴うかもしれない案件なのだったが、女はちょっと小首を傾げて考える風を装ってから白々しく言った。
そう・・・・・・この男は、自ら好んで銃弾、火器に身を晒し、その身が粉々に打ち砕かれてもゲラゲラと愉しげに笑いながら復活するのだ。
これはすでに「打たれ強い」域を通り越した、強烈なマゾの域だろうとインテグラは思う。そう、コイツは、痛いのとか、苦しいのとか、そんなものを愉しめる性癖な男だ――と、インテグラはそう思うのだ。
ふぅ~~~ん。愉しいのか。愉しいのなら文句は言わんが――男は暫しの沈黙の後、腹に何か隠している女主人を見て、さらに意地悪そうな笑いを口の端に刻む。そして、長い指をゆっくりと顔に宛がい、マチネ色のサングラスを外した。
濃いサングラスの色よりもさらに濃い、濃度を増した血のような赤眼を鋭く細めた男は、自分の女主人を射殺すような鋭さで見つめる。
ヘルシングの総帥も負けじと、魔がしいその赤の目を受け止めて、ふたりの間にしばし視線だけの攻防が繰り広げられた。
魔眼に誑かされることのない海の青色をした女の瞳を見据えていた男は目を弧にして薄く笑うと、そこでようやく口を開いた。
「用件を。用件を言え、我が主。」
茶番にいつまでも付き合ってはいられん。私は腹が減ってるんだ――暗に視線でそう語ったアーカードを見て、女は葉巻を咥えるとそれに火をつけないまま、言い難い内容を『さも言い難いことなどない』ように、淡々としゃべりだした。
「医務部局でお前を貸して欲しいらしい。まあ、正式な検査ではないんだが、実施する内容は、まぁ~あんな感じだと思えばいい。」
「何のために私は貸し出されるのかね、我が主?」
アーカードの物言いは冷たすぎて何の感情も読み取れないものだったが、その影には何やら爆発的な憎悪が潜んでいて、その不気味な静けさにインテグラは眉間の辺りがチリチリする感覚を覚える。
対外的には「検査」と称される、ほぼ「実験」と言っていい過酷な長いデータ採集の末に、ヘルシングから最強のアンデッドとして作り上げられてきたこの吸血鬼が、その手の『検査』が実はとても嫌いなのをインテグラは知っていた。
今だ時折、気分を損じると部局では扱いきれぬほど暴れることがあるこの男に、それをどうやって穏便に説明するか――インテグラはちょっと悩んだが、その瞬時の苦悩は見事に覆い隠され、顔に出ることはない。
さすがは、ヘルシングの総帥である。
「では、端的に説明しよう、我が従僕。」
インテグラは、できるだけ穏やかに天気の話でもするような口ぶりだった。
――医務部局に新人が入ってな。そいつがいまだ、検査や治療の要領が良くつかめないらしい。
所謂、人体での実技経験が不足していると言う訳だ。
注射とか採血とか、導尿とか浣腸とか、人形や模型での練習がほとんどで経験が不足しているということらしいんだ。だからだ!そこでお前の出番だ、アーカード。
お前相手の臨床だったら、多少怪我をさせても問題ない。あっという間に復活できる。我が機関員のためにも大変役に立つこと請け合いだ。だからお前を貸し出したいと・・・・・・まあ、そんな用件だ。
「――――それのどこが愉しめるというのかね。採血や浣腸や導尿カテーテルの挿入を、下手なヤツから好き勝手にやられて、私が愉しいとでも?」
吸血鬼の秀麗な顔には何ひとつ感情めいたものがなく、死人そのものだった。だが、その分、総毛立つほど残忍な何かが感じられる顔でもある。
「えっ、だって愉しいだろう?ほら、お前は痛いの好きじゃないか?平気で撃たれたり、斬られたり、焼かれたりして。その後いっつも愉しそうにゲラゲラ笑ってるじゃなか。それに本性は男の吸血鬼なわけだから、基本女好きだろ?新入りは女なんだから愉しいと思うぞ、うん。」
無理やりのようにそう言ったインテグラに、男は嘲笑を浮かべて鋭い乱杭歯の先を覗かせた。
「――あれはだな、我が主。あの後が愉しみだからだ。やられた分だけやり返すのが流儀だからな。派手にやられればそれだけ、派手にやり返す。そんなお遊びの延長だ。」
今はっきりとその趣味を聴いた女主人は、『そうかっ、こいつは究極なマゾの分、究極なサドなんだな。究極過ぎて表裏一体のレベルだったんだ!!』と納得したが、それにハタと手を打つ前に、アーカードの次の言葉にヘッ?と首を傾げた。
「褒美は何だ、我が主。」
男は、無表情の仮面を剥いで、悪魔そのもののような人を誑かして取り引きを持ちかける、化け物じみた美しい――そして妖しい微笑を浮かべていた。
「――褒美?なんで、褒美?」
インテグラは、訳がワカらんと言う様子で、首を傾げる。
「私の任務は、『サーチ アンド デストロイ』だ。主の告げる命令(オーダー)で、すべての戦争を勝ち抜くのが私の任務だ。それ以外であれば、お前の身を何があろうと守り抜くのが任務であり、使命であるだろう。
すなわち、いくら下僕で奴隷であろうと、私にも受け入れがたいものというのがあると謂う事だ。そんな任務以外のものを命令として下すなら、それ相応の報酬、あるいは褒美が必要となる。
世の習いとはそういうものではないのかね、インテグラ?」
男は、さて、主人は何を下さるのやら――と、低い声で歌うように呟いた。
それを聴いたインテグラは、眉をひそめるとようやく葉巻の先をカットして火をつける。
紫煙を深く深く吸い込んだ後、女主人はゆっくりと口を開いた。
「飯の量を増やすのではどうだ?」
「その程度か?全く話にならん。」
アーカードは小さく鼻を慣らし、馬鹿にしたような笑いを漏らした。
「では特別に、性別、年齢、血液型をお前の好みに合わせたものを見繕ってやろう。それでどうだ?」
「そんなもんでは足らんな、我が主人。」
はんっと大きく鼻を鳴らした男は、両腕を広げ鷹揚にソファの背凭れに寄りかかる。
「――では、何であれば受けるのだ?」
確かにこれは、この男の任務外だ・・・・・・と言う、そんな負い目があるのだろう。インテグラは苦虫を噛み潰したような顔をしてそう訊いた。
「そうだな。できればちゃんとした食事がしたい。ぬくもりのある首筋に牙を立てて、人肌の温かい血を存分に啜らせろ――」
その条件を聴いた女の両眉が跳ね上がり、青の瞳が怒りの激情に彩られ明度を上げたのを確認した吸血鬼は愉しそうに眦にシワを寄せたが、そのまま話を続ける。
「啜らせろ――と言いたいところだが、私はこう見えても強情で冷酷な領主である誰かさんとは違って、とても優しい温厚な領主の成れの果てだからな。もっと条件をゆるくしてやろう。」
男はそこでとても美しい、人間の女を蕩かして誑かすような極上の笑い顔を浮かべた。
「主従関係の交代を申し出たい。なに、たった1日だけでかまわぬ。私が主人で、お前が下僕――いや、侍従官だ。」
執務机の書類の束を整理していた執事が吸血鬼の言葉に振り返り、剣呑な気配を漂わせたのを察した吸血鬼は、「下僕」を「侍従官」とだけ言い換えると、ニィッ~~と悪魔のような笑いを浮かべてインテグラを見つめた。
その秀麗な顔は笑っていたが、悪魔の目には笑いの欠片などひとつもない。
この魔物は本気らしい――と、インテグラは唾を飲み込んだ。
1日だけとは言え、主従関係の逆転。
自領地の貴族たちを惨殺したり、捕虜にして過酷な労働を強いたり・・・・・・特使のターバンを釘で頭に縫いとめたり、自国の売春婦や浮気女の腹を割いたり・・・そして、隣国のブルガリア人を含む敵対国の戦闘員を見事串刺しにして死体の森を築き、血みどろのヴァイボードとして君臨した後、魔物として圧制を敷き人間を虐げて搾取し続けた悪鬼である「伯爵」と呼ばれた男が、『優しい温厚な領主』だと?!
インテグラは、そのあまりにも酷い言い分に片頬をひくつかせたが・・・・・・
とりあえず、は――と、彼女は訊いてみることにした。
「で?侍従官になった私には、どんなことをさせる気かね?私には一般に『侍従』と呼ばれるものがこなす仕事が満足に出来るとは、自分では思えんのだが?」
「そうだな、それは私もわかっている。しかし、お前でも出来ることだけで十分だ。まずは、黄昏の刻になったら私を起こして、身支度の手伝いだ。」
「―――身支度の手伝い?」
「そう。そして、次は食事。甲斐甲斐しく主人の給仕をしてもらおう。」
「――甲斐甲斐しく、給仕・・・・・・」
「そうだな。その次は散歩の付き添いだ。冷えた夜の庭の散歩のお供でもしてもらおう。主人が『愉しく』散歩できるよう、気を使うのが侍従の務めだ。」
「――お前が『愉しめる』ように、散歩の付き添い・・・・・・だと?」
「そして、最後は添い寝だ。夜伽と言ってもいい。地下の私の領土――唯一残された私の棺で、夜伽をしてもらう。」
「・・・・・・夜伽。―――夜伽とは、あれか。私にアラビアンナイトでも読めと、そう云う訳か?」
「そうだ。王の褥で物語を語ったシェラザードのように――だ、我が主人。」
そう言ってアーカードは目を弧にして口の端を引き上げると美しく笑い、瞳の赤を地獄でくすぶる熾き火のような残酷で淫猥な紅色に染めたのだった。
「――――――――――――・・・・・・却下だ。お前はやっぱり貸し出し不可だ。何と言っても、お前は私の大切な従僕だからな。そしてヘルシングの鬼札(ジョーカー)だからな。安易に貸し出すのは拙かろう。この話はなかったことにする。」
長い―――とても長い沈黙の後、執事と吸血鬼が沈黙で見守る中、感情を消し去った冷たい声でそう言い放ったインテグラは、『この話は、もうこれでお終いだ』とばかりソファを立ち上がる。
「何だ。残念だな。とても残念だ、我が主。」
心の底から残念そうにそう呟やいた男は、優雅に肩をすくめると気を取り直して血液パックをチューチューと啜り始めた。
お気楽で油断ならないそんな従僕を、キッと肩越しに睨んだインテグラは、肩を怒らせて執務机に戻り、眉間に深くシワを寄せながら仕事を再開したのだった。
屋敷で飼っている吸血鬼は、貴重な存在であり、
取り扱いも極めて難しいものなのだ。
扱うものの身の安全の問題もあるため、あの存在は
当機関で『貸し出し不可』の蔵書と同等の取り扱いをすることに、
私は決定を下した次第だ。
この度の事は、急遽取り決めたことであるが、
あれが『古い蔵書』と同等の扱いであることは、
不服することなく、了承するように。
尚、貴女のこれからの精進と機関への貢献を
私は心から応援し、祝福を授けるものである。
インテグラル・ヘルシング
便箋に流暢な走り書きで短い手紙をしたためたインテグラは、それを優美なアイボリー色した封に入れると、執事に持たせ、医務部局へ持っていくように伝えた。
「アーカードさまで思う存分、採血や浣腸や導尿カテーテルの挿入等を練習したいです!!」
そう書いて寄こした仕事熱心な新入り医務局部員に生真面目に返事をしためた女局長は、今だ目の前のソファでインテグラを盗み見るように愉しげに食事するアーカードを忌々しく睨むと、「ハァーーーーー・・・」と、紺碧の溜息と共に大きく煙を吐き出したのだった。
お わ り
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と言うわけで、Tさまへ
せっかくお嬢に直訴いただきましたが、お嬢の熟慮の末、貸し出しは不可となりました。
こそっとやると喰われる危険性があるので、隠れてやるのもお勧めいたしません。
極めて残念ですね・・・(笑)
愉しいコメント、いつもありがとうございますm(__)m
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