「野ばら」の続き、「山の魔王の娘」第二章をアップ。
ようやっとこの章は終わり。予想以上に長かった!?
それから「塵」の『白い部屋』。
友人から、「続きの隠し部屋がわからん!!」とメールが・・・分りにくかったでしょうか?
そしてその隠し部屋の馬鹿話を読んだ友人が一言。
「アンタは、普通皆さんが【裏】にしてるような男女の露骨表現は隠さないのに、何で普通は隠さない馬鹿話をアンタは隠すのか?!アホだろう!!この位、堂々と晒せ!!!」と。
とまぁ・・・こんなやり取りがあり、馬鹿話を表に移動しました。
本人、エロを書いているっていう気持ちが全くないので、18禁表現を堂々晒しておりますが、これは恥ずかしくない(感覚マヒしてる?)どっちかと言うと、お馬鹿な方がとってもハズカシイのでございます・・・
そして現在、パラレルに予告がふたつ溜まっておりますm(__)m
どちらも星がつくタイトル。ひとつはほのぼの(夕星に歌う)。ひとつはかなりハードな描写(星は光りぬ)。
これが、描写が・・・ちとハード過ぎる??という感じもするので、校正に時間が掛かりそうです。エロ書いてる気はさらさらないのですが、今回「お道具」使ってしまいました。(そんなに局長鳴かせてどーーすんだという感じですよorz)「お道具」は全部取っ払う予定でおります。
管理人・・・「エロ」の定義がわかっておりません(涙)
下はちょっとした妄想のカケラ。
こんな書き出しで少女の局長書いたら、旦那は犯罪紛いの行為に走りそうだ(笑)
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好奇心は女をも殺す
「お前、古いマジャル語が読めるの?!」
その主の問いに頷いた私に、この少女は随分と輝く目をもって従僕を仰ぎ見た。
瞳は青。
この少女の純真さをそのまま湛える魂の色合いの青の瞳。
「では、私にそれを教えてくれないかしら?」
その主の控えめな問いに、自分は愉悦の笑いを隠し、無表情な面(おもて)で御意を返す。
「仰せの通りに、My Master。任務が終わった後ならば、お前の私室でそれを教えてやろう。私は教えを請うものには、教示する心根を持った化け物なのだから。」
そう言った私を、この少女は幾分眉根を寄せた顔で見上げている。
今の私の返答に、何か引っかかるものがあったようだ。
そこで、私はこの小娘が思考を深める前に、折りたたむように言葉を紡ぎ出したのだ。
「では、私をお前の私室へと招きいれてくれるか、インテグラ?まさか、地下の私の領分に主を呼びつけ、そこでお前に教示する訳にも行くまいて。私を招き入れてくれれば、私はお前の知的好奇心を満たす手伝いをしてやろう。」
吸血鬼はその屋敷のものに招かれて、初めてそこに踏み入ることができるのだ。
そんなセオリーはこの小娘も知っているだろう。
しかし、未だこの少女は、私が主の私室に出入りできずにいるのを知らないのだ。
自分の飼いならす従僕は、この屋敷の中なら何処へでも好きなところに行くことができる―――と、そう思っているのだ。
小さき女は、幾分考えを巡らしたらしいが、それでも知的好奇心の誘惑には抗えない様子だった。
好奇心旺盛であるという資質は、人間にはとても有益だが、ある意味危険を孕むのだ。
それはファストとメフィストフェレスの関係のように。
好奇心がこの少女の「女」の部分を危うくするものだということに、まだ月のものすら無いこの主は、気が付いていない。
「では、アーカード、私の部屋に貴方を招いてあげる。プラハの大学に伝わる古(いにしえ)の文書を読み解く手伝いを頼むわ。」
主の女は冷たい青の瞳に熱情を秘めて、私にそう応えを返す。
その顔は、これから読み解く古い読み物に心を馳せた熱い思いに彩られていた。
「お招き、感謝いたします、我が主。」
私は胸の中で哄笑を上げる。これぞ私が待ち望んでいた答えだ!
吸血鬼を飼いならし使役し、牢囚としてしまう魅惑の血潮と鼓動。
眩暈がするほどに立ち込める、麗しい芳香を放つ体。
とても珍しい蜂蜜色の肌は、陶磁器のように質感で、瞳も清廉な青の我が主。
そして、この少女はその肉体に潔癖で冷然とした清い魂を持っているのだ。
それらは、私には冒涜すべき魅惑の純真さとしか映らない。
炎のような熱気と夜露の如き冷たさ。その二面性をあわせ持つ、稀有なる高潔なる魂の主の部屋に、これで晴れて吸血鬼の私が自由に出入りできるようになったのだ。
さあ、いかにしてこの小娘で遊んでやろうか!
新しい遊具を手にした私は、そのほの暗い愉悦の笑いを胸の底に隠して、慇懃な礼を返す。
そして、インテグラは何も知らずゆっくりと、僕の男の礼に頷いて見せたのだった。
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