ブログを雪輪模様に変えた途端、冬モードに。
夜には雪って本当ですかぁ??(涙)
そして、本日、リンクに一件お迎えしました~
連載終了しても開設されるヘルサイトさまが居らっしゃるって、物凄く嬉しいです。
皆様、是非、訪問下さいませ。
と云うか。
何で、パラレルに集中して向えないんだ、ワタクシは。
お前はっ!!!!!!
とっとと校正をやれぃぃぃーーーーーーっ!!
と、自分に渇っ!!
ごめんなさい。下、「続きはコチラ」に、思わず(?)物凄く短い妄想を吐いてしまいました。
でも、後悔はしていない。
(いや・・・・・・後悔しろよ、自分or2)
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冬の訪れ
秋の気配が感じられるのは、やはり落葉する前の木々の葉の色合いなのだとインテグラは思う。
庭園の薔薇の葉が、艶々と輝く濃いグリーンから、うっすらと黄色味を含んだ淡い色合いのグリーンに変わったかな?と感じると、そこからは見る見る内に葉が黄色味を濃くし、そしてそれは、あっという間にハラハラと葉を落とす。
薔薇のしなった枝は、まるで死を迎えたかのように、葉を殆ど落としてしまい、鮮やかだった初夏の頃の木々の面影さえ脳裏から拭い去ってしまうような息絶えた姿を示すのだが、庭師がちょっとした余興で残してくれていた花の残骸には、濃い赤のコロンとした実が所々に色づいていて、『ああ・・・・・・この生命は今は休息しているだけなんだ。』と、インテグラはそれを見て、ちょっとホッとしたりするのだ。
濃紺地に鮮やかなグリーンのチェックと、それにちょっとばかりの赤のストライプが混じった制服のスカートの短い裾を揺らして、薔薇の実を指先で弾いていたインテグラは、その従僕の目のような色をした赤い実を見て、自分が飼う美し過ぎるのに狂暴な内面を持つ化け物を思い出していた。
木々は死したと思えど、その花の残骸に、実を残す。
そして、短過ぎる生命の営みに、人は子を残す。
では、死しても諦めきれずに、この世界にしがみついている死者の身体を有するモノは、どうなのだろう?
残せないことを理解していながら、それでも尚、そんな生きていた頃の思いが、あの冷たい体の中に残滓のようなものとして、存在しているのだろうか?
それとも残すことが叶わない存在だからこそ、人間に執着し、人間を賛辞するのだろうか、あの吸血鬼は。
生命の営みの残滓が、死者の身体にこびり付き、五百有余年の月日を過ぎたそれは、いびつな様相でその中にある深淵の谷間を埋め、そこから妄執のように溢れ出たものが・・・・・・
そんなものを・・・・・・それを、吸血鬼が抱く「思慕」と呼ぶのだろうか?
それ故に、あの化け物は「主人」である、「人間の女」を、夜毎、欲するのだろうか?
――いくら化け物とは言え、冷たい身の内を焼く「欲望」と言うには、あれは執拗過ぎる行為だとおもうのよ。別な・・・何か、それだけじゃないものを含む、渇望に思えるのよね――、あれって・・・・
そもそも男女の仲に存在する情念に疎い少女は、その行為があらわす「欲望」の深さも、全く理解できないのだったが、数夜あけては自分の寝所を訪なう化け物に、何やら腑に落ちぬ思いを、時折、抱くのだ。
少女は、冷たい凍るような熱情を持て余した気配をチラリと垣間見せた、昨夜の従僕との情事を思い出し、唇をキュッと引き結んだ。
そして、ふと、氷雪を渡る猛烈な風のような、従僕のその仕打ちを思い出し、頬を紅潮させて慌てた風情で俯いたのだった。
「・・・・・・お前が悪いのよ。この色よ、この色っ!!」
そう呟いた少女は、オレンヂ色をちょっと表面に乗せた赤く色づいた実を、棘の多い枝から無理やり引き剥がす。そして、その実をスカートの裾でちょっと拭くと、艶やかな厚みを持った唇に咥え、カリッと噛んだ。
それは思いがけずに爽やかな甘み。
リンゴのような甘酸っぱい芳香と味に、少女はさらに頬を紅潮させると、野生の趣そのままの茨の枝がスカートの裾に絡みつき、『行くな!』とばかり縋るのを、無理やり引き剥がして、駆け足のような足取りで庭園の出口に向かう。
冬の気配が濃くなった庭園で、こんな甘酸っぱい心地よさに、浸っている場合ではないのよ、私は!
インテグラはそんな事を考えながら、秋と冬の日が繰り返されつつも、確実にそれが冬の季節へと傾き始めたロンドンの曇天の空の下で、ハマナスの実を食みながら、足早に屋敷へと戻っていくのだった。
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思春期なお嬢さまの、ある日の午後的な、そんな短い妄想。
何を思い出して赤くなっているのかは、旦那に訊かないとわかりません(笑)
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