本日、急遽入院の日程が早まりました。
七月二十二日に、入院になりそうです。
今回はオペもあり、二ヶ月近くは停止するかもしれません。
この件は明日にでも、今後のサイト運営の方向として載せるようにしますm(__)m
本当は八月に入ってから入院の予定だったのに。
これじゃあ、本誌が読めないじゃないかぁぁぁーー(問題はそこかい?!)
スカイクロラとポニョを見てから収監されたかったのに・・・
本誌も読みたかったのに・・・
色々と不満が残る管理人。
本日煩悩だらけの脳で作った短い妄想をタレ流しですorz
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赤の刻印(スペル)
医務室に向かう前、執務室でつぶやいた「毎度、面倒だ」という呟きを、ウォルターに聞き咎められ、小言を言われた当主の女は眉根を寄せていた。
あの歳になっても老執事は聴力が衰えるということがないらしい。
低く僅かに呟いた程度に零した言葉尻をとっ捕まえたウォルターは、何とも丁寧な執事らしい笑みを作って、『当主の心得』をやんわりと諭したのだった。
体調管理も仕事の内か――そう、ポツリと呟いた女当主は、医務室前の受付の女性に声を掛け、室内へと入っていった。
月に一度の定期検診。今日担当してくれたのは、この屋敷に昔から勤める女性の看護士だった。
インテグラより十歳は年上だろうと思われる落ち着いた大人の女性は、事務的に淡々と仕事をこなすのに、その所作が冷たくないベテランの安心して任せられる看護士だった。
採血するためにゴムチューブをしっかかりと腕に結わえ付けるその看護士の手は、透き通るような大理石のような肌を持っていた。
その透明な肌の下には仄かなピンク色が滲んでいて、女の自分が見てもそれは大層魅力的だと思えるのだ。
他人には言った事がないが、自分の肌に多少なりとも劣等感を抱いている指揮官の女は、それを眺めながら
「貴女の肌はとても綺麗だな」と低く呟いて、採血用の注射器の準備に取り掛かった看護士を仰ぎ見る。
冷たい湖面のようなような冴えた顔と、霹靂(はたた)の神のように大地を揺るがすほどの激震を部隊のものに落とす恐れるべき顔。
このふたつの顔を持つ指揮官の女は、普段はとてもとっつき難いのだ。
なのに、この高貴な女性は時折こうやって人を魅惑する眼つきで語りかける。
褐色の肌から覗く紺碧の瞳で見つめられた看護士の女は、何故かうっすらと頬を染めて、女局長の腕をアルコールで消毒しながら言葉を返した。
「私は局長の肌の方がとても綺麗だと思います。だってとてもキメが細やかだし、その蜂蜜色の肌もとても艶やかな美しい色合いですもの。そんなに美しい肌を愛でることが出来る局長の恋人が羨ましく思えるくらいですよ。」
そう言って局長の腕の血管を探し当てた看護士は、「針を刺しますね」と言うと手早く採血のための注射器を肌にプツリと刺した。
「そ・・・そんな、恋人なんぞ私にはおらんぞ。」
そう言った局長の頬は紅潮していて、それは痛みのためというより、ある特定の人物を思い出したためのように看護士の女は感じたのだった。
「局長ほどの方に恋人がいらっしゃらないなんて、あまりにも見え透いた嘘ですわ。実は、私、いつも緊張するんです。局長のこの綺麗な肌に、注射針や点滴の針で青痣をつけたりしたら、局長の恋人に憤慨されて、怒られるんじゃないかって、いつもドキドキなんですよ。」
ドキドキしているという割には、落ち着いた手つきで手早く採血を終えた看護士は、僅かに出血した腕の痕をテープで止血する。
そして局長の顔を見て、看護士は優しい顔つきで「痛くなかったですか?」と聞くのだった。
大人の女の余裕の笑いで優しく見つめられた、局長は「ああ、痛くない」と言って頷くと、薄紅色に淡く染まった頬をぷいっと背けたのだ。
注射器の中の真紅の液体が不死の王と呼ばれる吸血鬼を魅了して止まない「中毒性の媚薬」とも知らない看護士は、試験管のような容器にそれを移しながら、滅多に見られない可愛らしい局長の風情を見た。
――あら局長、照れていらっしゃる!
鋼鉄の女が普段は覆い隠している、可愛らしい少女のような意外な風情を見て、看護士の女は微笑を漏らすのだった。
心電図を撮るために機械が脇に据え付けてあるベッドに横になったインテグラは、看護士に促されるままにシャツのボタンを全部肌蹴ける。
そして身にまとっていたとても繊細なレースで作られた肌の色に近い濃いベージュのブラジャーのフロントホックを外して、ハリのある胸を曝け出した。
弾力のある胸は重力にしたがって、水が入った風船のように両脇へと少し流れたが、それでも形良く前にツンと突き出されていた。
その蜂蜜色をした形良い胸を見た看護士は、ほんの僅か目を大きく見開いたようだったが、余計なことは何も言わず、淡々と業務をこなしていく。
「局長、心電図を撮る為のクリップを両手と両足に、吸盤状のものを左胸に取り付けますね。冷たくてちょっとビックリするかもしれませんが、我慢してください。」
そう言いながら看護士は手際よくクリップを両手と両足にとめていく。
そのひんやりした感触は、自分の手首や足首を掴むあの吸血鬼の手を思い出す冷たさだった。
その感触に昨夜の従僕の淫猥な振る舞いを思い出したインテグラは、眉根を僅かに寄せ、紫紺の夜の中で艶やかな微笑を浮べた下僕の顔を忘れようと試みる。
しかしその後、左の胸につけられた器具の冷たさに、下僕が刻んだ情欲に彩られた振る舞いを、主の女は更に克明に思い出すのだ。
ひんやりとした冷たい器具が左の乳房に次々と取り付けられるたびに、インテグラは昨夜の情事を思い出し、肌を僅かに上気させる。
その冷たい器具が乳房に取り付けられるたび、女主はあの吸血鬼の男が持つ冷たい唇が執拗に愛撫を与えた昨夜の情交を思い出してしまうのだ。
冷えた死人の唇が、鼓動を刻む剥き出しのインテグラの左の胸の上を這いまわり、舌先で舐り、立ち上がった乳首を甘く食(は)み、きつく吸い上げる。
その身体の芯を揺さぶる甘い快楽に、昨夜自分は我慢しきれずに甘い鳴き声を上げてしまい、「夜鶯鳥(ナイチンゲール)のようだ」と、あの男は厭らしく笑って揶揄したのだ。
左胸の下、脇の下に近い敏感な場所に器具を取り付けられたとき、インテグラはその感触に息を呑む。
そのあまりにも敏感に反応する場所は、昨日の夜更け、あの男の唇がさんざん這い回って、自分を身悶えるほど苛んだ場所だった。
インテグラがビクンと身体を揺らしたのを見た看護士は、
「冷たかったですか?申し訳ございません。」と謝るのだった。
「いや、大丈夫だ」と応えた局長の声は、低いのに何故か艶が含まれているのだった。
検査はわずかの時間で終了し、器具を外し終わったインテグラは、ベッドの上に起き上がると衣類を整えようとする。
するとその時、看護士の女が声を潜めてそっとインテグラに耳打ちをしたのだった。
「インテグラ様の恋人は、とても情熱家でいらっしゃるんですね。それにとても独占欲が強い殿方のようでいらっしゃる。」
そう言って大人の女の笑みを見せた看護士は、すうっとその場を離れてカーテンの外へと出て行った。
――えっ?一体何を言ってるんだ??
訝しげに思ったインテグラは、一瞬あの看護士が自分の頭の中身を覗ける能力でもあるのだろうか?!と思ったのだが、直ぐにその言葉の意味を理解した。
着けようと思った下着に手をやったとき、インテグラは自分の左胸脇に色濃い赤で残された、化け物が刻んだ情欲と熱情の複数の痕を見て、両眉を跳ね上げた。
その熱情の赤の刻印(スペル)は、あからさまに吸血鬼の独占欲を表したものだった。
この女は、私だけの主だと。
自分が唯ひとり仕えるべき、女主だと。
そう主張するような、所有を表す赤の刻印。
「ッ――!!あの馬鹿野郎っ・・・」
高潔なのに激情を秘める女主人は、小さく舌打ちしてからそう悪態をつく。
手早く身支度を整え、局長の鉄壁の強面を作り上げたインテグラは、看護士に声を掛けて医務室を後にするのだった。
その晩、執務室にソワレの挨拶をしに現れたアーカードは、主のご機嫌斜めの厳しい眼差しにも、いつもの如く無表情を保っていたが、夜更けに忍び込んだ主の寝室でも徹底した無視を決め込まれると、そのあまりにも冷たい美しい青の瞳を見つめて、僅かに苦笑を漏らしたのだ。
この不死者(ノスフェラトゥ)には、儀礼済みの銃弾や剣よりも、美しく潔癖な女主人(おんなあるじ)から『居ないが如きに扱われる』方が効き目があるのだ。
その事実をインテグラは知る由もなかったのだが、それでも従僕に僅かながらも気付かぬ内に、仕返しをするのだった。
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まあ・・・他にも変な妄想があるのですが、ブログに載せるのは忍びないので、出来上がったら直接どこかに放り込むようにします(えへへ〜♪)
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