「ヒストリアン」1、2巻 著/エリザベス・コストヴァを読了。
これは、サスペンスというよりホラー??どちらかと言うと、S.キングに近いノリの小説でした。
中欧+トルコ紀行のサスペンスというつもりで読んだら、まるで違ってた(笑)
これは「伯爵」が出る話だったのですねぇーーー!!武人であり、文人である「伯爵」。
武にのめり込み、文もそれ以上に愛した伯爵。そんな設定は好きであります。(以下、若干ネタバレ)
「竜を殺す聖ミカエル」よりも「異教徒を殺す竜」の方がよいと笑った、ドラコレ・ヴィダ(ドラキュラ大将軍)。
ラストの「大司教」と「閣下」の会話。そして、尖塔から自分の領土を睥睨する「閣下」の眺める風景と彼に暗示された神の恩寵から外れた長い未来への道標が、胸に切ない話です。
そして、一番の萌えポイントはスルタン「メフメト二世」。
マホメット二世の強固な意思が、遺志となって繋がれ、悪鬼となった「伯爵」を執拗に追い詰めます。
どれだけ時代を経ても、マホメット二世とドラキュラは追いつ追われつの宿敵なのです。(オスマントルコの先帝、ムラト二世に対する憎しみも、語られています。)
時代を経ても残る、スルタンの意思。マホメット二世を偏愛するワタクシには、萌えのドツボを突かれた話でした。
今も残るマホメット二世の意思と、追い詰められる化け物。
こんな設定だったら、オリジナルで妄想綴れそう〜〜!!と脳内沸騰でした(・・・実際書くとすると、オスマンの歴史考察ノートを引っ張り出して検証作業が入るので、ちょっと無理。その上、伯爵は酷い扱いになるだろうし・・・)
しかし、私的萌え度を奮い立たせるものではあっても、小説としての評価は微妙でしょうか・・・
サスペンスというより、歴史下地のホラーっぽい小説。面白いかと問われれば「まずまず」という感じです。
ということで、脳内妄想要素を補給。
ホント昔から趣味「妄想」な女なのですよ・・・(涙)
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