到彼岸〔とうひがん〕・妄想MEMO 蓮女(パドミニ)
【個人的妄想のメモと気が向いたときの近状記録】 ここはヘルシング同人サイトの2次創作専用のブログです。 妄想の糧やオタの日常を呟いています。 心当たりがないのに、何故か迷い込んでしまった方は、速やかにお帰りくださいませ。
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相変わらず、腐った頭脳が、パラレルの校正を拒んでいる管理人です。


推敲・校正するより、妄想を吐き出したいんだよ、アタシはっ!!!


・・・ごっ、ごめんなさいっ

そんなお馬鹿な管理人を、ハリセンで後ろから思いっきり殴って、誰が渇ッ!!を入れてください・・・orz
メモにぶちまけたパラレルを見るたび、何でこんなに長い妄想を吐き出したんだろう・・・と、ゲッソリしちまう自分が情けなさ過ぎだ(号泣)

さあ、これを吐き出したら、本当に攻勢をかけるぞッ!!(おいっ?!)





以下、くだらない妄想です。
くだらなくてもOKよ!と云う奇特な方は『続きはコチラ』を押してくださいm(__)m




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蓮女(パドミニ)





「葉巻はいい加減止めたらどうなのだ、我が主人」

黄金色からゼラニウムレッドの色合いに変わりつつある陽が窓から差し込み、長い長い影が生み出される紫の刻の入り口に差し掛かる時間帯、執務室でパソコン のキーボードにポロリと落とした葉巻の燃えカスに大慌てして、淑女にあるまじき声を張り上げて悪態をついていた女の前に、いつの間にかぬうっと立っていた 男は、そう低い声で呟いた。

成熟した婦人にあるまじき悪口を吐きながら、持ち上げたキーボードを逆さにし、バッサバッサと乱暴に振って灰を払っていた女は、キッとした冷たい青の視線を男に向けると、チッと舌打ちした。

この男は相変わらずノックもしないし、ドアから行儀よく入ることも出来ない。


こいつが失踪している30年の間に、弟子の女はあれだけ成長したというのに、この馬鹿はちっとも成長しないんだな!!――と、失態を盗み見られた女は、ひとつだけ残された貴重なブルーダイヤのような瞳を細めると、男を睨みつけた。


ふんっとこれ見よがしに大きく鼻を鳴らした女は、椅子に腰掛け、キーボードを机の定位置に戻すと、ポケットから取り出した、マニッシュな姿に似合わぬ繊細なアジアンテイストの模様が綴られた汕頭刺繍の白のハンカチを取り出すと、それで汚してしまったキーを丁寧にふき取る。
そして、その作業を終えると、濃いゼラニウムの赤に染まった傾いた陽射しに、暗い影を作って佇んでいる、自分の従僕に口を開き、相変わらずの無礼な訪問の仕方に、いつもの小言を飽きるでもなく、芝居の口上の如く、滑らかに紡ぎだしたのだった。




一通り、従僕にいつもの小言を述べたインテグラは、クイッと口の片端を上げると、そこでやっと従僕の忠告に返事を返した。


「葉巻を止めるなんぞ、無理だな。私は、これなしには生きてなど居られんよ、従僕。」

そう言った女は、目尻に刻まれたシワをさらに深くすると、また葉巻に手を伸ばした。


「それは中毒というものだ、インテグラ。」


「煩いな!わかってるッ!!セラスみたいな事を言うな。そんなことは、別にお前から言われる筋合いでもない。」


――何だって言うんだ、どいつもこいつも!何で吸血鬼たちから、そんな小言を喰らわねばならんのだ!!


女はイライラしながら、手に取った葉巻の先をカットする。


「シワが増えるだの、肌が荒れてカサカサするだの、そんな愚痴を零すのに、今だ葉巻をやめられんのは解せんと思うのだがね、御主人どの。」


男が慇懃過ぎる丁寧な口調でそう言った。
その丁寧過ぎる言葉使いは、あからさまに女を嘲笑するものでしかなかったが。

その言葉を聴いた女は、内心ギクリとして、ライターに向かって伸ばそうとしていた手を止める。そして、火のついていない葉巻をプラプラと艶やかな唇に咥え、下から掬うように男を見上げた。


「どうせ歳も歳なんだ。今更シワの1本、2本増えたところで、何が変わるものでもなし。」
女は眉を顰め、そう冷たい声で自分に言い聞かせるように言った。


「ほおぅ!何が変わるものでもなしと云うのか?」


男は秀麗な口元にさらに嘲笑の笑いを深めると、行儀悪く執務机の端に腰を乗せ、身をひねるようにしてインテグラの方へ上半身を乗り出した。


「その割には気にしているようだったがな、お嬢さん。」


おばあちゃんになってしまった自分を『お嬢さん』呼ばわり出来るほど、恐ろしく歳を経てはいるが、『老い』を知らないこの化け物に、そんなことを言われるのは我慢ならぬと、女は眉を吊り上げた。


「気にはしているさ、化け物。顔に刻まれていく皺は、如実に老いを表すものだからな。全てが衰えて、思うように身体が動かなくなり、あらゆる機能も衰弱していく、そんな過程を如実に表すものだ。気にならぬ訳はなかろう、吸血鬼。」


女はそう言うと咥えていた葉巻を手にとってくるくると弄ぶ。


「私はお前と違って、人間だからな。有限の短い生命を謳歌するために生まれ、それをまっとうして死んでいく。そう言う存在だ。老いることは、死ぬことを考えることでもあるし、死を考えることは、生きることでもある。」


『煙草はお肌に良くないんですよ!!シワや肌荒れの原因なんですってば!』と、あの娘からも言われるが、それでも止められん事だってあるさ。毒だとわかっ ていても、それによって得られる悦楽に身を浸さずには居られぬものだよ。困ったものだ ―― 女はそんな事を、全く困ってもいないように呟いてから、弄ん でいた葉巻をそっと机の上に置いた。

男から揶揄されても意固地になってそれを口に含むほどの、我を押し通す強情さは、この成熟した女にはないらしい。
負けん気の強さは相変わらずなのに、小娘だった頃とは違って、無駄に強情を張る愚かさを知った、時折豊潤で艶めいた輝きを零すように微笑する女は、愚かに我を押し通す程の気力は、現在持ち合わせがないようだった。


「『老い』は総じて哀しいものだが、それによって、ようやく見えるようになるものが、確実にあるものだ。そんなことすら知る事が叶わぬ、ただ歳を経ることしか出来ぬ化け物が、『不死者の王』などとは片腹痛いぞ。そう思わんかね、アーカード。」


女はそう言うと、皮肉が含まれているのに、馥郁とした豊潤さが零れるような、あの美しい笑いを浮かべて、従僕を見上げた。
執務机に行儀悪く、だが優雅に腰掛けていた男は、その豊潤に香る美しい女主人の顔を無表情で覗き込んでいたが、赤の瞳を細めると、「こんな年端もいかぬ小 娘に言われるのも片腹痛いが、まぁ確かに、化け物には量れぬことがあるのは、多少は認めよう」と素直ではない同意を示し、満足げな微笑を口の端に浮かべた のだった。



――毒だとわかっていても、それによって得られる悦楽に身を浸さずには居られぬものだ――
女の吐いたその言葉を、鼓動を刻まぬ冷たい心の中で反復した男は、シワが刻まれた美しいインテグラの顔を、赫の視線で見つめる。



この人間の女の影には、毒が含まれているのだ。
それはいつかは自分を滅ぼすかもしれぬものなのに、その痺れるような甘美な毒は、己の『人間にしか滅ぼされたくない』という化け物じみた妄執に絡みつき、心地よい束縛を与えるものなのだ――と、男はその赫の視線に力を込める。

30年の月日を越えても、相変わらず高潔な魂を持ち続けていた目の前の女は、化け物の己にとって毒だと判っていても、それによって得られる悦楽に身を浸さずには居られぬものなのだ。
何せこの女は、自分にとって、最高峰の象徴のようなものなのだから。



以前は、月の雫を含んだようなプラチナゴールドの長い髪だったのに、今ではすっかり太陽が零す黄金の汗を月の光に混ぜ込んだような美しいプラチナの輝きに変わってしまったその髪を、天上が織り成す貴重な錦のように、吸血鬼はグローブを脱いだ手にそっと掬い取る。


そしてアーカードは、その女主人の髪を、くるくると白蝋色した長い指先に巻きつけたのだった。



口の両端をニィっと引き上げ、乱杭歯を覗かせた吸血鬼は、秀麗なのに底には淫猥さをわずかに刷いた妖しい微笑を浮かべた。


「有限の短い生命を謳歌するために生まれた割には、あまりその人生を謳歌しておらぬと思えるのだが、いかがかね、我が主人。」


急に人外の美しい微笑を作り、人を誑かすような声音を使い始めた従僕を訝しく思いつつ、女は引き出しに手を伸ばす。


「いや、十分に愉しんでいるよ、我が従僕。」


女が、隻眼を細め、冷たい顔つきでそう応えると、男は優雅に首を振って、『困ったものだ』という顔を作った。


「いや、六百年近く存在してきた私から見れば、お前はまだまだ生命の歓喜を謳歌しておらぬとしか見えぬ。お前はもっと短い生命を謳歌すべきだ、我が主。何せ、『人生の目的は、快楽を得ること』と、人は昔から言い伝えているからな。」


「・・・・・・『人生の目的は、快楽を得ること』だと?何だ、その言い伝えは。」


「カーマ・スートラにそうあるぞ、我が主。
ちなみに黄金色の蓮の花びらのような滑らかな肌をして、美しい項と、白百合の香りの愛液(カーマ・サリラ)を持つお前は、カーマ・スートラで言う『蓮女(パドミニ)』だ。それは最高峰の女であり、男に最上の快楽を与えられる女だそうだ、インテグラ。」


そう言いながら指に巻いた美しいプラチナ色した髪を引寄せて、女の唇を貪ろうとした男の額に、引き出しから取り出した小型のオールドタイプのリボルバーの銃口をグリグリと押し当てたインテグラは、ヒクヒクと片頬を引きつらせた。


「キリスト教圏のセオリーを引き摺る化け物のお前が、インドの性愛論書を持ち出して、何が言い伝えだ、この馬鹿ーーッ!!」


こんなおばあちゃんを相手に盛るなんて、お前はどんな嗜好の持ち主なんだ!?この放蕩過ぎる吸血鬼めーーっ!!

女はそんな悪口雑言を吐きながら、自分に血飛沫が降りかかるのも、執務室の机が化け物の血で汚れるのもかまわずに、相変わらず剛毅で豪胆な性格のまま、その銃口の引き金を、躊躇も容赦も情けも色気もなく 引いて、自分に思慕を寄せる化け物の従僕を嘆息させるのだった。





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以前読み漁った「カーマ・スートラ」ですが、こんなアホ妄想にしか活かしようがありませんでしたよ、ワタクシの場合(遠い目〜〜)

ワタクシの中では、帰還後のふたりはこんなバカップル推奨モード。
旦那はお嬢と、サクサクと仲良くくっついて、ヘルシングの幕引き時に、さっさとお嬢から引導渡してもらえばいいのさ・・・





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