昨日ブログを書いている途中に急用が入り、一時中断。
今朝、その続きを書いてアップした後に、本日の妄想をタレ流ししたつもりでおりました。
・・・がッ!しかし!!
更新されておらず、気付いたら床に倒れておりました。(PCの電源はついていましたが、画面はGoogle地図になってた・・・)
たぶん昨日処方してもらった薬が効きすぎてトリップ??
玄関のチャイムで目がさめて、迎えにきた友人と外出したのですが、ちょっと異次元に飛んでいたくらいの気持ちです。
薬を飲んで、こんな前後不覚になったのは、初めてだ。
怖いというか、怪しい・・・
ところで、昨日チラリと内容を書いた話に、ちょいと今日のトリップ体験をプラスしたものを試しに置いておきます。身を張った自分の人体実験を妄想にするお馬鹿な管理人。危険な話に進んだら、載せませんが、まずはこんな感じで書いてみようかと(でも、結構お馬鹿)
感じは、ノワール小説とか・・・官能小説のエッセンスが入った短いけど、「はぁ〜!?」な感じの展開で(笑)
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判決するは、アラゴンの王女
その晩、主からは雌の香りがしていた。
幾層にも重なり合う複雑な香りには、ハイブリッドのティーローズの眩暈を起こさせるほどの甘い薔薇の香りと、黒々とした深い森の中を抜けてきたような風のような杉の爽やかな濃い緑の香りと、そして大地から立ち上る熱くて濃厚な、少しの苦さを伴う土のような香りが含まれていて、主のいつも放つ芳香から解き放たれたそれらの香りは、化け物の脳髄を麻痺させる芳醇な薫りとなって私を侵食する。
主の抱える抑止できない熱が、幾層にも重なり合っていた複雑な雌の香りを紐解き、私はその香りに誘われるように、自堕落に温室の冷たい大理石の床に横たわっていた主へと忍び寄るのだ。
月は天頂にあり、それは薄い笑いを作る下弦の月だった。
床に埋め込まれた足元灯は青白く灯され、その上に横たわる主は水の中に浮かび流れていくオフィーリアのようだったが、顔も身体も上気しており、その蜂蜜色の肌は、なまめかしい艶があった。
長い眠りから目覚めてからずっとこの娘を見てきたが、優雅な貴婦人の振りをする屈指の技量を持つ一流の娼婦のような姿のインテグラを見るのは、これが最初で最後だった。
紫の刻になる頃、ソワレの挨拶をしにいった時は、ジャケットとトゥラザースを纏ったいつもの硬く高潔な女だったのだ。
今日は今のところ任務なし。
待機するように。
そう声をかけた主は、忠実な執事である死神に見送られ執務室を後にしようとする。
「何処かへお出かけなのかね、我が主。」
「これから軍部の者と秘密裏に会合だ。市内のホテルへと出かけてくる。」
いつものぶっきらぼうな低い声で答えると、主は数名の供を従えて屋敷を後にしたのだ。
確かに主の装いは、いつものものより華があり、女の肢体が如実に窺えるものだった。
この娘も場に合った服装というものをそれなりに選べるようになったのだろう――と、匂い立つような色香を増したインテグラの姿に、その女の器を丹念に磨きあげ、眩い輝きを与えているのは自分に他ならないのだと、多少自惚れに近い思いが浮かぶ。
堅く、硬い、そして冷然とした行いと口ぶりの陰に、潔癖な熱情が潜む女ではあったが、今ではそこからある種の男を惹きつける色が滲み出しているのを、当の女は気が付いていない。
女の肢体が姿態に変化したのも知らず、この女はその他を圧倒する鈍感さで、また男どもを片っ端から蹴り倒し踏みつけ撥ね退けるのだろうなと思うと、何やら愉しくなるのだった。
夜族の狂気が最高潮に達する漆黒の時間に、王立国教騎士団の長は戻ってきた。
その帰りを待っていた執事は、主のいつもと違う眼つきに、一瞬、おや?と思ったのだが、それでも自分に掛ける言葉も振る舞いは普段と同じ。
では、今日の軍部との密会は、あまり上手く行かず大層激昂なさったのだなと思い、主が出かけた後の部隊と屋敷のことを報告する。
主の女はいつもより瞳の色合いが薄まった眼つきで、執事の報告と、部隊の演習内容の報告を聴くと、ただ黙って頷いた。
その底にはいつも以上の熱情と激情が含まれていたが、執事はそれを治まらぬ怒りに由来するのだろうと、そう思った。
局長は、「今夜はもう休む」とだけ言うと、忠実な老執事にお休みの挨拶をして、礼を取って主を見送るウォルター後に、執務室を後にする。
しかし、執務室を出て廊下を歩いていた女の目の瞳孔は徐々に開き、その蜂蜜色の肌は上気していく。
彼女はおぼつかなくなった足取りで、自分の私室には向かわず、お気に入りの温室へと向かうため回廊を歩む。
温室の前まで来るとポケットから出した鍵を、何度も何度も手探りで温室のドアの鍵穴にようやく差込み、ドアを開けると、そのままよろめくように左の小路へと足を進め、その途中で床へと膝を折って倒れる。
よほど身体が火照っているのか女は十字のタイ留めを外し、リボンタイを解き、シャツの第二ボタンまで開けると、そこで手を止め、今度はトゥラザースのベルトとジッパーを外してシャツの裾を取り出し、そこもふたつほどボタンを外してしまう。
シャツを止めているのはわずかふたつのボタン。
その下には、滑らかな女の肌。
淫らに立ち上がった薄紅色の乳首と乳輪が透けて見えるほどの薄い生地に、赤と緑で可憐な刺繍を施したブラジャーだけをつけていた。
靴も靴下もポイッと脱ぎ捨てた彼女は大理石の床にそのまま仰向けに寝転がる。
――ああ、大理石が冷たくて気持ちがいい。
しかし薔薇園なのに、この風景は、あいつが殺戮を行って人間の臓腑をばら撒いた、戦慄の血飛沫に満たされた無残な戦場の後にしか見えん。
アルカロイドか・・・それも手軽に作られるダチュラのタネあたりだな。
薔薇園が戦場に見えるなど、よほどダチュラのせん妄が効いている。
それに、こんなに躰が滾るのだって初めてだ。
きっとこれが開発中のPT141と言う女性用の催淫剤のテスト品なのだろう。
普段から毒物に耐性をつけてきた甲斐が合って、屋敷に戻るまではその意識の緊張感と鋼の意思で症状を押さえ込んでいたが、執務室を出てプライベートな女主人の顔、ただのインテグラに戻った途端、その効果は如実に女を蝕んだ。
せん妄も辛かったが、男を知ってしまった体の部分が滾って荒れ狂う感覚は、潔癖な女を一番に困惑させた。
自制心が寸前のところで保たれた、獣(けだもの)のような凶暴な女。
なのに、その風情は潔癖さと高潔さを滲ませる、気高い娼婦の淫蕩さだった。
俯き気味な優しい赤色の花姿なのに、濃厚なダマスクの香りを放つカップ咲のエアール・ドゥ・オランドゥが満開に咲いている花壇の前で、女はその色香を解き放った身体を晒しながら、いつもとは違う「女」の眼つきで、天上のガラス越しに見える、厭らしい嗤いで自分を見つめる月を、熱情にまみれてた艶やかな眼つきで見上げるのだった。
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う・・・ん。
何かエロティシズムが香るノワール小説になればいいのだが。。。
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