到彼岸〔とうひがん〕・妄想MEMO コイツ、腐ってやがる!!
【個人的妄想のメモと気が向いたときの近状記録】 ここはヘルシング同人サイトの2次創作専用のブログです。 妄想の糧やオタの日常を呟いています。 心当たりがないのに、何故か迷い込んでしまった方は、速やかにお帰りくださいませ。
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クロトワに指さされて言われても仕方がない管理人。
「コイツ、腐ってやがる」
下の妄想は、まるで劇場版のナウシカに出てくる巨人兵のような腐り具合に馬鹿さ加減がプラスされております。下らない上に馬鹿・・・orz


さて、次は軍服グラ様を仕上げて、少女グラ様に突撃しましょ♪




―――――――――――――――――――――


ワタシと主と女王様



一体この主の恰好は何なのだ?!
音も無く壁をすり抜けてきた男は、その光景に目を剥く。
この男が驚きで目を見開くなど、滅多にないとても珍しいことなのだ。

主は今までに見たことがない、トレーニング用のフィットしていて裾が幾分広がっているオランヂ色をしたズボンを穿いていた。
女の細すぎず太すぎない腰周りと、ハリのあるお尻のラインがくっきりと浮かび上がっており、それは福眼といっていい眺め。
そして上半身はといえば、胸の膨らみを覆う程度のとても短い、身体にフィットした薄手の黒のノースリーブ。
引き締まった腹筋と、背骨に沿って綺麗にくぼんだ背中のラインが覗くとても魅力的な衣装だった。
しかし、上半身はあまりにも露出が多く、その魅惑的なボーンチャイナの質感を持った蜂蜜色の肌が男の赤い目を惹きつける。
その上、髪もざっくりと後で括っているので、その気高い首筋も晒され、そのラインは事のほか吸血鬼の吸血欲を刺激して魅了していた。

部屋に流れているのは、やけに明るいテンポの速い音楽。
何かのダンスの音楽なのかもしれないが、ワルツのステップは踏めてもサルサやタンゴなどのラテンステップなど皆無な男は、それが理解できなかった。


――我が主は何時からこんな音楽を好むようになったのだ?


普段はクラッシックの3Bを基本として、あまりドラマティック過ぎるもの、オペラ以外のものを幅広くその時の気分に合わせたものを聴く女なのに、このようなテンポの速い音楽を聴くことは今までなかったと、化け物の男は首を捻る。
当の女は、従僕のノックもしない無礼な侵入に珍しく気付くことなく、何かに集中しているようだった。
それはテレビの画面のようで、よく観るとそこに映るインテグラと同じ恰好をした女たちの動きに熱中している様子。テレビの脇には大きな鏡も用意されており、どうやらその女たちの動きを真似しながら、自分の身体の動きを鏡で確認しているのだった。

そして、その女主の切れの良い腰の動き。


――これは、あれか?その類のためのレッスンなのだろうか?!


男は暫く黙したまま主の女を眺めていたが、化け物の視線に気付くことなく魅惑的な蜂蜜色の肌を汗で黄金色に光らせる主をただ観るだけでは飽き足らなくなる。
音楽と身体の動きのチェックに熱中していた女の背後に、鏡に映らないのをいいことに肉食獣の獣のように忍び寄る男。
顔は鍔広の緋色の帽子とサングラスに覆われ表情は隠されていたが、目は細められ情欲にまみれた細い笑いが浮かんでいた。

立ち上る芳香と、化け物の聴力に響く血潮と鼓動。
そして晒された肌と気高い首筋。それに加えた、悩ましい腰の動き。
それは自分の主に執拗な欲望を抱く吸血鬼の男の欲望を、この上なく刺激して止まないものだった。

女のウエストと肩に背後から手を回そうとしたその時だった。
男は廊下を歩いてくるものの気配に眉を潜め、不快そうな表情を作ると、その眼つきのままドアを睨む。


すると、ノックの音とともに扉が開き、自分の配下のドラキュリーナがあらわれた。

「インテグラ様、お待たせしました〜!あっ!やっぱりマスターですね。そんな気配がしましたもの。マスターも一緒にやります?」
その声に気付いたインテグラがドアに向き直った時、彼女はようやく背後に立つ、自分の従僕に気が付いた。

「お前、いつからそこに居るんだ。さっさと失せろこの無礼者。」
熟れた小麦色の髪を持つ娘を見る顔つきと、室内でもコートを着たままの巨躯の男を見る顔つきが、あからさまに違う主を見て、アーカードはさらに不機嫌な顔をする。

「いつからと問われれば、もう10分もなるだろう。しかし、何故お前は私をいつもそんな顔で見るのだ?」

インテグラの『そんな顔』・・・それは眉間に深くシワを刻み、口を引き結んだ不快そのものの、大嫌いな害虫でも見つめるような冷たい顔つきだった。

「自分の行動に思い当たる節はないのか、アーカード。」

女主としてみれば、ノックも無しに壁や床や窓や、時には天上からすり抜けたり、影からわき立つように自分の部屋にやってきては、不躾な言動をかまし、我侭し放題に振舞った上、倣岸で不遜な性格そのままに、時には自分にセクシャルハラスメントをするこの化け物が、不愉快以外のなにものでもないのだが、当の本人にそんな自覚は、全くない。

アーカードは首を傾げて考えていたようだったが、
「なにもないな、お嬢さん。」
というと、口の両端を上げてニィっと笑って見せたのだった。


――こんな馬鹿にかまうのは時間の無駄だ。無視するに限る!!


そう思ったインテグラはただため息を吐き出すにとどめ、従僕を無視しにかかることに決めた。
その様子を気まずそうに眺めていたドラキュリーナだったが、彼女に視線を移したインテグラは表情を緩め、その娘に声をかける。

「お前がなかなか来ないからひとりで始めてたんだ。セラス、お前も準備をして、一緒に始めるぞ。まずは、コツを教えてくれ。」

するとドラキュリーナも着ていたスエットのジャケットを脱ぎ、準備を始める。
それもインテグラと同じ服装で、違うのは上下の服の色だけ。
しかし、服の色以上に違うのは、このふたりのスタイルだった。
片やボリュームのあるバストを持った上半身に、引き締まったウエストと、これもまたこれ見よがしに張り出したヒップを持った蒼白といった肌色の女吸血鬼と、その女より頭ひとつ近く背が高く、均整は取れているが、全体に見れば戦闘に特化した体の鍛え方をしたスレンダーな褐色の肌の女。


これほど対照的な女たちもいないと思うのだが、ただひとつ共通しているのは、不屈の根性の持ち主だということだ。いや・・・不屈の根性というのは、この島国の女総てに共通するのかもしれない。
この国は「偉大」と形容される女王を度々頂いてきた国なのだから。


そんなことを化け物の男が考えている内に、女たちはDVDを最初から流して、何やらダンスのようなトレーニングを始める。

「おい、いったいこれは何の鍛錬なのだ。」

化け物の男のその問いを、女主は全く無視。
代わりに答えたのは、セラスだった。

「今流行りのラテンダンスを取り入れた、フィットネスですよ。コアリズムって言って女性の間で流行ってるんですよ、マスター。」
下半身の動きに合わせて腰を捻り始めた女は、明るい声でそう答えた。

「ラテンダンス?フィットネス??それが一体何の役に立つのだ。」
好奇心旺盛な従僕の質問を、またも無視するのは、月の色の髪を持つ女。
また代わりに答えたのは、新米ドラキュリーナだった。

「このダンスは、ウエストのくびれを作るのにとっても効果的なんだそうです。腹筋を引き締めて、ウエストをギュット引き絞って女性を理想的な体型にするんです。腰も引き締まるし、体脂肪も減るらしいんですよ。」

そう言いつつも動きは激しさを増し、女たちは膝を使って大きく腰を振り、ウエストを激しく動かした。
人間なら筋力を使ったトレーニングは必要だし、スタイル維持や体脂肪も関係あるのだろうが、果たしてこの死人の身体となった自分の僕に、こういったものが必要なのか?と吸血鬼の男は思うのだが、そんな主の男の思惑は一切無視して、セラスは明るい声を出す。


「こう見えて結構いい運動になるんです。マスターもやってみます?」

脇で腰を左右に振る動きをしていたインテグラは、『馬鹿か、セラス!この男がそんな真似する訳ないだろう。というか、この男にそれは必要ないだろうが・・・』
と内心、脱力したのだが、その当の男からは意外な返事が返ってきた。

「確かに、よさそうだな。」

何気なく誘ったセラスも、まさかアーカードからそんな返事がかえってくるとは思っていなかった。そして、さらにその言葉に驚いたのは、インテグラ。
ふたりとも腰を今度は前後に振って、ウエストを捻りながら、視線をアーカードへと向ける。
インテグラもセラスも胡散臭そうな眼つきだった。

「これだけ腰を振る動きを修練すれば、確かに上手くなるだろう。腰の振りは女にも男にも重要なものだからな。」
真顔でそう呟いた男に、セラスとインテグラは揃って「はあ?!」と声を上げ、『何が上手くなるだって・・・?』と云った表情を浮べる。


「マスター、上手くなるって何がですか?確かにウエストがぷよぷよって言うのは男女問わずみっともないと思いますけど。」
そう言うセラスに、そのマスターはサングラス越しにも分るあからさまな侮蔑の目線を送った。

「腹の肉の弛みなど問題外だろう、愚か者め。これだから半端ものの吸血鬼など話にならんのだ。腰を振る動きの鍛錬といえば、セックスの上達上手い下手に繋がるだろうが。これだから半人前は使えん。」

自分のマスターから今までセクハラ攻撃を受けたことがなかったセラスはガクッと膝を折る。

「マ・・・マスター、せ・・・セ、セックスが上手くなるってっ!そ、そんな鍛錬っていったい何ぃ〜!?」
セラスは脱力して思わず足元がふらふらとなる。

「腰を柔軟に振るというのは、快楽のエッセンスだ。そんなに縦横に悩ましく振れるのだったら、今度は私の上に乗って振ってみたらどうだ?セックスが上手くなるための鍛錬だったら、実際に試してみるのが一番だぞ。」

女王蜂に匹敵する豊かなプロポシーョンの娘は、ガックリと膝をつき項垂れる。その顔は恥ずかしさからか紅潮していた。

片や主の女は体の動きを止め、眦を吊り上げて男を睨みつける。

こちらの処女(おとめ)は、頻繁にこの男から嫌がらせを受けていれば多少なりとも耐性が出来るという見本。
女は片方の口角を不敵に引き上げ、従僕を威嚇する。

この男の口車に乗れば、ズルズルと感情を引き出され、結局馬鹿を見るのは自分なのだが、女とうとう我慢ならずに口を開く。

「この馬鹿ものめ!自分の配下の僕に、それも当然処女(おとめ)の娘に、何と言う暴言を吐くのだ、この痴れものが!この娘が気に入っているのなら、私が聞いていない地下で誘え、愚か者!この娘も人前で露骨に誘われて困っているだろうが!!」

「いえ・・・あのぉ、そう言う問題ではなくってですねぇ〜」

項垂れたまま婦警が小声で訂正を入れようとしていたところ、そこにすかさず娘のマスターが言葉を挟む。

「何を焼いている、我が主。私が誘ったのは、お前に決まっているだろう?それにこの半人前が鍛錬する相手は傭兵隊の中にいる。すでにこの女は、処女ではないのだからな。」


「えぇっ?そうなのか、セラス?!」と言う声と、

「ひぃぃーーーーー!!ちょ・・・ちょっと、マスターなんて事言うんですかぁぁーーー!!人の前でバラすなんて、あんまりですよぉ!!」
と言うふたりの女の声が重なった。


「何だ、やはりそうか。ちょっとカマをかけただけで引っかかりおって、お前はやはり半人前だな。」

そのマスターの言葉で、自分がただ単に引っ掛けられたと知ったセラスは、顔を赤くしたり青くしたりして恨みがましい眼つきで自分のマスターを下から仰ぎ見るが、当のマスターは口元に意地悪そうな笑いを浮べるだけ。
しかし背後から自分を見つめる、とても冷たい視線を感じたセラス。
その視線を辿ると何故かインテグラが自分をブリザードのような眼つきで、じぃっと見下ろしていた。


――あちゃあ〜、社内恋愛というか、部隊内恋愛は当然ご法度ですよねぇ〜当然、怒ってますよね、インテグラ様・・・


「あの・・・これはですねぇ。その、色々と理由がありまして。そのぉ〜決して、部隊の規律を乱す意図はないんです、インテグラ様ッ!」
冷酷な表情の女局長を見上げて、怯えて語尾が震えているセラスを目で嘲笑いながら、

「と、いうことだそうだ、我が主。だからお前の快楽を得るための鍛錬は、素直に私に頼めばよかろう、インテグラ。お前に忠実な従僕を使わぬ手はなかろうが。初めてでも大丈夫だ、私は上手いぞ。」
と、その主の男は両の口をニィっと引き上げて、乱杭歯を覗かせて笑った。

それは別段、厭らしい笑いでもなかったのだが、サングラスを通して赤く瞬くその瞳には、卑猥なものが含まれているように感じる。この男はあくまでも、ラテンダンスを使った『フィットネス』を、『セックスが上手くなるための練習』だと思っているようだった。

「お前ら主従ときたら―――僕も僕なら、主も主だ、この馬鹿者どもが!主が馬鹿なら、僕も愚と来ているッ!!」
では、そのお馬鹿な主従を従える自分はどうなのだ――?と突っ込みたいところなのだが、その矛盾に気付いていないインテグラは声を荒げて、ふたりに悪態をつく。

すでに三人三様に論点がズレまくっていたのだが、やけに明るくて軽いラテンリズムの音楽が流れる室内で、そのことに突っ込むものは誰もいない。
女主が眦をつりあげテーブルの上に置いていた銃を手にとり、それを手に持ったまま自分の従僕へと振り向いた時、そのインテグラの顔は、ヴァルハラの長女ブルンヒュルデの如き冷酷な戦乙女の顔つきだった。

この顔つきと眼つきには、どう考えても明るいラテン音楽よりヴァーグナーの「ワルキューレの騎行」が合うだろうなと、吸血鬼の主従が考える中、女は黙示録を読み上げるような低い声で、怖いくらい静かに従僕に話し掛けた。

「アーカード。これはあくまでも、身体を引き締めるための『フィットネス』だ。誰がセックスが上手くなるための鍛錬をしていると?世の中、総てお前のような卑猥で淫乱な発想なものばかりだと思うなよ、この吸血鬼。それにお前にはセラスの監督責任がある。部隊内の規律を乱すような行為は、事前にお前が制止すべきであろう。面倒を見られんのなら勝手に繁殖して同族を増やすな。この愚か者ッ!!!」

最後だけ声を大きくして叫んだブルンヒュルデは、その三十二口径のリボルバーを全弾、自分の従僕の顔めがけて撃ちつける。
弾数は少ないが、全弾儀礼済み。
それを近距離で顔に打ち込まれた吸血鬼の男は、帽子を跳ね飛ばし、サングラスを吹き飛ばされて、顔を血まみれになって崩し、ボロボロの顔面となったが、それでも吹き飛ばされた唇から牙を除かせて、笑って見せた。

血にまみれ、グズグズと崩れた顔面と、骨や歯を覗かせて壮絶に笑う自分のマスターを見た新米吸血鬼は、「ひぃーーーーッ!!」と悲鳴を上げると、とばっちりを受けては大変と、犬のような姿勢のまま、部屋の隅へと大急ぎで逃げる。

不死の王と呼ばれる主は、こんなもの容易に復活できるのだろうが、自分はそうは行かないのだ!



どうせ暫くすれば復活するだろう男の崩壊した顔面を冷酷な眼つきで眺めていた女は、今度は新米ドラキュリーナへと向き直る。
手に持っている銃の弾丸は空っぽだとは解っていても、近づいてくるインテグラを見ながら、セラスは部屋の隅で化け物なのにお祈りを唱えながらガタガタ震えていた。

その新米婦警の前に足を止めた局長は、スウッとしゃがみこみ、蒼白になっているセラスの顎を指先で捕える。

「セラス。」

「はぁいッ!!」その低い呼びかけに返事をしたセラスは背筋をピッと伸ばし、床に正座する。

「お前からは、後でゆっくりと話を聞かせてもらおう。規律を乱す意図はなくても、そう言うことが部隊の弛みに繋がり、実戦では命取りになる。ところで、相手は隊長か、ん?」
真っ青な冷たい湖面の瞳に見据えられて、セラスはカクカクと頷く。

「わかった。では、あちらからも事情を聴くとしよう。まず、今日は自分の領分へと帰れ。」

そう言うとインテグラは立ち上がり、セラスへと背を向けた。

しかし、何か気になったようで、すぐにまた振り返り、今度は冷酷な瞳を緩めて、幾分言い難そうな――彼女にしては珍しく、はにかむ口ぶりでセラスへと話し掛けた。

「なぁセラス、訊いてもいいか?」

「な・・・何がですか?」
その小首を傾けた珍しい局長の、可愛らしさを伴った姿に、セラスは息を呑む。

「あのなぁ、アレって・・・そのぉ、、、初めした時って、やっぱりとても痛い?」


―― 一体、私に何を聴くんですか、インテグラ様ッーーーー!!


内心絶叫したセラスだったが、青い瞳の目の縁をほんのりと赤らめて自分を覗き込むインテグラの様子が思った以上に可愛らしく、セラスは自分がちょっとばかりお姉さんになったような心持ちで、声を潜めて返事を返す。

「えぇっとですね。やっぱり痛かったです。でも、そのぉ〜熱した鉄の棒で突かれて焼かれるようだとか、体が裂けるようだとか、そんな酷くはないんですけど、やっぱり一部が欠損する訳なので、痛いですよ。でも、ほら、欧米の女性って、オリエンタルな血筋の女性より痛みは少ないっていいますし、我慢できる痛みだと思いますよ。」

そう言ったセラスだったが、ふと目の前の女性の蜂蜜色の肌を見て首を傾げる。
フィットネスのために筋肉の動きが見て取れる衣装を着たインテグラの肌は大きく露出していて、そこから覗く肌は汗ばんでいて黄金色に輝いていた。
間近に感じる魅惑の心臓の鼓動と血潮の流れ、その芳香。
晒された高貴な首筋に、クラクラと眩暈を覚えつつも、セラスは考えた。


――そうだ、どうみてもインテグラ様って、純然たるアングロサクソンとは違ってる!肌だってありえないくらいキメが細やかだし艶もあるもの。もしかして、オリエンタルな血筋が入ってる?というか、それはもう確定??


「そうか。やっぱり痛いのか・・・」
心なしか悲しげな顔をしたインテグラ。
首を傾げたまま、悲しい眼つきをしたインテグラを見ながら、セラスは思わず同情の声を上げる。

「だ、大丈夫ですよ、インテグラ様。痛いのは初めて一回だけですって。だって、ほら、男性のリードとかテクニックにもよる訳ですし。そんなに心配なさらなくってもきっと大丈夫ですよ。あんまり杞憂なさらないでくださいね。」

戦場で怪我をすることなど厭わない気丈な女性なのに、未知の分野にはやはり躊躇するんだろうなと思うと、何やら目の前で気落ちしているこの女戦士がとても可愛く思える婦警なのだった。

その心根がやさしいドラキュリーナの言葉に、女同士の思いが通じたのか、心もとなげな柔らかい笑いをインテグラが返した時だった。

背後から全くデリカシーのない、ドラキュリーナの主が声をかける。

「だから私に任せればよいであろう、お嬢さん。これだけ長く存在した私は、リードも抜群だしテクニックにも自信がある。何、痛いのは一瞬だから心配はいらない。案ずるより産むがやすしだ、我が主。」


――ちょっと、マスター!!何でそうセクハラばっかりするんですかぁぁ!!


僕の女の心の声が聴こえていた不死の王だったが、アーカードはそれを完全無視して、振り返った怒りの表情の女を嘲笑う。
今のアーカードの言葉に眦を吊り上げ、こめかみをヒクヒクさせたインテグラを見ると、男は銃弾から完全復活した白皙で、それは嬉しそうな笑いを浮べたのだった。

それは、この女主をからかって遊ぶのを愉しんでいるのやら、それともやはりこの吸血鬼を魅了して止まない高潔な女の体と魂を欲しているのやら・・・新米の夜族の女には図りかねるところだったし、正直それを理解したくはなかった。


「誰がお前に私の処女をくれてやるか、この馬鹿者!!お前より、まだオス豚の方がましだ、この化け物めッ!!」
女は今度、机の引出しからフルオートタイプの銃を取り出し、それをアーカードに向ける。

「お前は、オス豚がいいのか?獣姦でもいいとは何と剛毅なお嬢さんだ、さすが我が主。処女なのにその心意気だったら、何も怖れるに足りんな。」

「誰がそんな下品なことを言った、この腐った外道めッ!」
目を細めて妖艶な笑いを浮べながら自分を見つめるアーカードに、銃口を合わせるインテグラ。


こんな所に居たんじゃ、吸血鬼とは言え不死の命もすぐに燃え尽きる!とばかり、新米の女吸血鬼は銃弾が飛ぶ部屋を這い進み、「今日は自分の領分へと帰れ」と言われたことをこれ幸いに、局長の部屋から抜け出すのだ。

背後のラテンリズムが流れる局長の部屋から響く、銃弾と怒声、その後に響く鋭い金属音を聞きながら、やはりあの偉大なマスターを従僕にしているインテグラ様って、「偉大で強い人間」だ!――と思う娘。

このマスターにして、あのマスターのマスターあり。

自分がいくら下僕だとはいえ、あんな主従の関係はちょっと嫌だ――と、思う一番真っ当な吸血鬼の娘は、事の次第が局長にバレてしまったことをバカップルの片割れに、深夜報告に向かうのであった。



――――――――――――――――――――

これは最近ワタシクがやってるコアリズムを見ながら、BOSSが吐いた暴言を元に作った妄想。
「これって〇ックスの練習?」と、のほほんと聴いてきた外道が我が家にもいます。
基本、BOSSが吐く暴言は従僕も軽く言うだろう〜くらいの勢いで、作っております(馬鹿だよ・・・)



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