いきなりお馬鹿妄想ですよーーーー(爆)
お気をつけてくださいませm(__)m
そうじゃない
「・・・・・・何故こんなものを私に寄こすのだ、我が主。」
幼い主人から貰ったラッピングの美しい紙をパリパリと破いて、それを手に取った吸血鬼は片頬を上げると、滅多に作らない驚きの色合いを赤の瞳に浮かべた。
そしてその真紅の目を細めた従僕は、口の端を皮肉に上げに歪ませると、赤い城壁のような巨躯から幼い主人を睥睨し、そう尋ねたのだった。
「何故って・・・・・・それ、レディスメイドに付き合ってもらって、私が選んで買ったのだけど。気に入らない訳?」
「―――気に入る、気に入らない以前の問題だ。」
一体どういう意図で、これを私に贈ったのだ?――と訊こうとしたアーカードだったが、ちびっこいのに短気なところは代々のヘルシングの当主に似てしまっているインテグラは、ゆっくりとしゃべる低い声の従僕の言葉など遮って、自分が強引に話し出したのだった。
「何なのよ、ったく!私の趣味じゃ気に入らないって訳なの?そりゃ~お前って、自意識過剰だし自己顕示欲も強いから、色々と好みに煩いってのは想像つくけど、主人が贈ったものにそんなにケチつけることってないじゃない?」
何だ、ちょっとは喜んでくれるかと思ったのに。やっぱり魔物の男って、こんなものなのよね。お前になんかやらなきゃよかった――そんなことを不満げにブツブツ言った少女だったが、「一応それはお前にあげたものだから、好きなようにすればいいわ。」と口をヘの字にすると、吸血鬼が寝起きの散歩をしていた薄暮に染まる温室を後にしようとしたのだった。
「――そうじゃない、我が主。これは気に入る、気に入らない以前の問題だ。貰っても私には使い道が無いのだ。――そう謂うことだ。」
「・・・・・・使い道が無い?」
少女は不審げな顔をして振り返る。
「そうだ、私にはこれは必要のないものだ、インテグラ。」
「――――――それって・・・・・・お前の身体の成り立ちから謂って、自分で生成できるからってこと?それともその・・・・・・そもそも、お前はそんなものを身につけないってこと?」
そう訊いてきた少女が薄っすらと頬を上気させたのを見て、アーカードは悪質な微笑を綺麗に口元に作って見せた。
「それはどうとでも、我が主。お前の好きなように解釈するといい。その内、否が応にもその事実を知るときが来るとは思うがね。」
そう言った吸血鬼は乱杭歯の先を少し覗かせる、妖艶で性悪な人間の女を誑かす微笑を作ったのだった。
だが鈍感極まる初心な少女は、そんな魔物の性悪な笑いの意図を察することは出来ず、ちょっと困った顔をして首を傾げたのだった。
「・・・・・・そうなのね。それはお前に必要なかったってことなのね。なぁんだ、私ったら余計なことをしたのだわ。怒ってごめんね、アーカード。じゃあ、用の無いものだったら返してもらうわ。」
「――返したらどうする?」
「まあ、そうねぇ・・・・・・誰か貰い手がいれば、その男性(ひと)に貰ってもらうわ。」
それはイカンぞ。絶対にイカン。うら若いヘルシングの乙女が従僕以外にこのようなものを下賜しては駄目だ。これは私が受け取っておこう――従僕は、ちょっと眉根を寄せると、低い声でそう言って少女からの贈り物を懐にしまったのだった。
「そっ――そう?気を使ってもらってありがたいわ、従僕。」
困ったような、それでいて嬉しいような曖昧な顔をした少女があまりにも可愛らしく、吸血鬼は悪魔じみた所業に思いを巡らした己を覆い隠すような、美しすぎる笑いを浮かべたのだった。
「して。何故に私にこれを贈ったのだね、インテグラ。従僕との間柄をもっと親密なものにして、主従の絆をさらに深いものにしたいとでも思ったのかね。」
アーカードは巨躯を屈めて、少し上気した頬を持つ少女の青い瞳を覗きこんだ。
「何故って・・・・・・今日と言う日は、女性がそれを贈る日なのよ、アーカード。知らなかった?だからちょっと恥ずかしかったけど、私、ちゃんとウォルターにもそれを贈ったのよ。」
――ウォルターったら、『妙齢の女性から、それもお嬢さまからこんなものを戴けるなどと!感謝の極みでございますっ!!』と喜んでいたわよ。彼は今日が何の日かはちゃんと知っていたんだけど・・・・・・あれかしら?これは割りと最近出来たイベントなのかもね。
そんなことを呟いたあと、「散歩が終わったら執務室に来なさいね。それから温室の薔薇はあまり枯らしてはだめよ。じゃあね、アーカード。」と眼鏡越しの瞳を笑ませて、少女 は軽やかな足取りで温室を後にしたのだった。
「今日はこれを贈る日だと!?元死神にも贈っただと?!―――――特に・・・・・・特にそう言う意図はなかったと言う訳か。――だろうな。我が主人は、初心で超絶鈍感だからな。」
薄暮からすでに紫の刻に空の色合いが染まった温室にポツネンと残されたアーカードは、ハァ~~と冥い溜息を落とすと腹いせのように咲き誇っていた大輪のウィリアム・シェイクスピアを散らしはじめたのだった。
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と、いうことで。
8月2日は「パンツの日」だそうです。それも
女性が男性にパンツを贈ると言う(笑)
お嬢がどんなパンツを選んだのかも興味津々ですが、そもそも化け物はパンツ穿かないだろう?!ノーパン主義だろう!?と言う、そんな超短編お馬鹿妄想でした。
(昼休みに何を書いとるんだ、お前~!!と言う、そんな感じですが・・・)
さて・・・今日も頑張る~
明日か明後日には、パラレルの続きを上げたいのよ!!とここで自分を鼓舞っ!!
以下「続きはコチラ」にメルフォの御礼ですm(__)m
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■ 7月31日 14:13にフォームを送って下さった方へ
お嬢にあんなご無体なことをしている妄想ですが、悦んで(?)いただければ幸いであります!
そして夏の暑い盛りに何ともニヤニヤな納涼企画など、Aさまの精力的な更新にワタクシの方こそ愉しませていただいております。
こちらこそ、ありがとうございますm(__)m
伯爵は~~大概のものは手に入るのに、いざ「これこそが!」と心底欲したものは絶対に手に入らない、そんな御仁だろうな~と思ったりしております。他のものが安易に手に出来る分、本当に必要なものはその手につかむことが出来ない。それが魔物の宿命というか・・・
ちょっと可愛そうなんですが、その道を選び取ったのが彼の意思であるならば――という、魔物が抱える因果応報が根底にチラホラとあるのがパラレルかもしれません(書いてる本人が、「しれません」ってww)
管理人、色々と~あっちもこっちも首を突っ込んでいるので、最近首が回らない状態でありますが、何とか妄想をチマチマと吐き出しているしだいであります。むっさあっついこの季節、Aさまもお身体をご慈愛下さいませ。
コメントありがとうございましたm(__)m
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