↓ 今朝早朝に書いた10カーーン所感が、結構支離滅裂で、自分で笑えた管理人。
でも、まあ、記念に残しておこうかと(笑)
以下、短編妄想書きなぐり。
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唯、一匹の
碧眼ので隻眼の女は、椅子にドカリと腰を下ろすと、他を圧する迫力が増したといわれるその冷たい微笑を浮かべたまま、電話を切った。
「ふむ」と、独り言にしては大きい声をかけると、葉巻へ手を伸ばしそれを咥える。
その葉巻を咥えた顔には、もう先程のような冷たい微笑は無い。ただ、面(おもて)が無表情にしてはやけに青の瞳が熱い顔つきをしていた。
葉巻の先端をカットしたが、火は着けずにそのまま口に咥え、彼女は腕組みをする。
『煙草はシワとシミの原因なんですよ!煙草を吸うと著しくビタミンCが減っちゃって、美容に悪いんですってば〜!小じわが気になるっていいながら止められないのは、何なんですか?!』
そう言ってまくし立てた熟れた小麦色の女吸血鬼の顔を、インテグラは思い出していた。
この間も、小じわが気になる――と、ぼそっと呟いた女主人に対して、『シワ』とか『シミ』という言葉を連呼しつつ、その依存症を責めた女吸血鬼を、むっとして一発殴り倒したばかりだったのだ。
確かに、そうだ。
ニコチン中毒とも、『何かを咥えていたい欲求に身を浸す』依存症とも言えるのは、確かだ――と、女は眉をしかめて思う。
セラスから小言を言われるたびに、シワがなんだ、シミがなんだ!髪に白いものが増えたから何だって言うんだ!!と、血気盛んに息巻く自分がそこに居る。
なのに、ヤツが帰ってくるまでの間に歳を重ね過ぎて、シワを刻んだおばあちゃんになったと、自分を嘆く『女』の部分が確かに存在するのだ。
ふっ〜〜と、熟した女しか吐き出せない、艶と重みがある溜息を、女指揮官はその口から零す。
そして、やはり火は着けずに、そのまま葉巻をぷらぷらと咥えるのだ。
ヤツは帰ってくる――そんな啖呵を切ったのは、もう30年も前だったのだな・・・と、女指揮官は過ぎ去った年月の重みを今更ながらに感じるのだ。
そして、電話口で彼女からの「帰ってきた」と云う報告を受け取った相手も、しばらくの無言の後、「やはり、ヘルシング卿のおっしゃった通りになりましたな。大分、時間はかかりましたが。」と、その年月を噛み締めるように、ゆっくりと言の葉を紡いだのだった。
帰ってくると、わかってはいたのだ。あれは、帰ってきたのだ。
そして、まだ私が存在するうちに、何とか帰陣が間に合ったのだな――と、女は目を細めて考える。
あれは、唯の一匹の吸血鬼になってでも、その中に取り込んだ全てを抹消してでも、ここに帰ってきたのだ。
唯の一匹の吸血鬼。
あの男が、唯の一匹の吸血鬼になったとしても。それでも、帰るところは、ここであると自ら定めたのだ。
自分は女と生まれたことによって、どれだけのものを許容せねばならぬのか・・・
それには、あの一匹も含まれるわけか――と、歳を重ねて最近は多少物分りがよくなった女は、それでも「はあーーっ」と、大きな溜息を吐いて天上を仰ぐ。
女は、咥えていた煙草を手にとって、それをそっとデスクに置くと、「さて、次なるところに報告をするか」と、経た年月とその風格で、円卓のメンバーからは御大と言われるようになった人物に、アポイントを取りつけるため、自ら受話器を手に取るのだった。
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その内、ちゃんと書き直して本家に載せたい。
でも、まずは、タイムアウトなので(笑)
深夜なのに、これから外出です。
では、行って来ます・・・
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