到彼岸〔とうひがん〕・妄想MEMO 不審
【個人的妄想のメモと気が向いたときの近状記録】 ここはヘルシング同人サイトの2次創作専用のブログです。 妄想の糧やオタの日常を呟いています。 心当たりがないのに、何故か迷い込んでしまった方は、速やかにお帰りくださいませ。
| Admin | Write | Comment |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

仮タイトルは『不審』で。妄想を「続きはコチラ」に書いてみます。

本日も、ちょっとだけですが、『時間がある限り、妄想をどこまで書けるか!?』をチャレンジしております(笑)


こんな感じの連載ってあれですよ、新聞連載みたいな。そんな感覚?
今回は最近の実体験をネタにして書いているので、馬鹿丸出しなそんな話です。でも、ブログで終わりまで持っていけるのか、今週はちょっと厳しいですが・・・・・・

その時は、来週あたり本家にいきなり持っていくかもしれませんm(__)m
まずは気ままに、時間のあるままに侵攻・・・いや、進行です。






小説ページに戻る





不審 その1




年老いた執事が慣れた手つきでお茶の準備を始めた時刻、熟れた小麦色の髪を黄昏の色合いが含まれる陽射しに反射させて、女吸血鬼が「おはようございます」と挨拶にやって来たのを見た女局長は、握っていたペンを置くと椅子から立ち上がり、軽く伸びをした。

「おはよう」と返事をしたインテグラは、あの馬鹿のどこをどう弄くれば、こんな可愛らしい素直な娘が生まれてくるのやら・・・・・・と思いつつ、その陽の午後は、珍しく応接用のソファへと移動すると、そこにドカリと腰を下ろした。

すでにソファに座って、新聞に手を伸ばしかけていたセラスは、そのソファのクッションが傾いだ衝撃に、一瞬ギクッと身を強張らせたが、インテグラが『別にかまわん。そこに居ろ』と、ブルーアイズを珍しく和やかに彩って、目だけで細く笑むと、セラスはこくっと頷いて、『鋼鉄の』と称される女指揮官の隣に鎮座して、新聞に手を伸ばしてそれに目を通し始めた。


――いや、ただ素直で可愛いだけでなく、強い気骨や気概の気配はするのだ、この女は。そんな所は、まぁ、アイツにきっと似ていて、この婦警もきっと諦めを容易く受け入れないそんなヤツなんだろうな・・・・・・


そんな事を思いつつ、インテグラは芥子真珠の象嵌が嵌め込まれたアンティークな煙草入れから葉巻を一本取ると、それに火をつけ美味そうに吸う。
そして、隣に座る女の熟れた小麦色した髪が、金色の輝きを含ませつつある陽射しに反射するのを、眩しそうに目を細めたのだった。




「――これ、この記事って、あれですよ!昨日の現場の近くじゃないですか?」

セラスが新聞を読みながら、その記事をお茶道具を運んでテーブルまでやって来た執事へと見せた。

「そうですね。確かに、セラス嬢。これは昨日の現場に極めて近いですな。」
執事がモノクルの奥の目を細めて、その記事を見た。

「昨日の犯人と関係があったんでしょうかねぇ、これ・・・」と呟きながらさらに記事を読む彼女を尻目に、執事は流れるような優雅な手つきでテーブルにお茶のセッティングをする。

「・・・・・・でも、どーなんでしょう、これ。昨日の事件とは直接関係なさそうな気もしますけど。・・・・・・きっと、別な事件なんでしょうね。どう思います、インテ・・・―――」

セラスがあまり大きくはない記事に目を止めて、それをじっくりと読んで首を傾げた後、女局長にそれを見せようとした時だった。
茶器の配置が手早く終わり、後は蒸らした茶が所定の時間になったら注げばいいという頃合に、今度は、床のソファの影が濃くなった部分が蠢くように躍動すると、新聞を手に取っている娘の「親」とも「主人」とも云うべき異形そのものの存在が、ザワザワと立ち昇り始めた。


「・・・・・・・・・・・」
インテグラは口に葉巻を咥えたまま、眉間を揉み、口をヘの字にした。


――随分と早い起床だな、おぃ。お前は疲労と云うものを知らんのか!!


仕事を終えた後の昨夜の従僕は、何やら不満が溜まっていたらしく、今朝までその相手をさせられて、散々自分の部屋で絡まれまくったインテグラは、『今はお前の顔なんぞ、見たくもないっ!!』という、そんな冷たい顔を作る。
実際、もう暫らくは、従僕の顔なんぞ見たくもない!!と思っていたのだ。


偶には執務机ではなく、ソファにゆっくり腰を下ろして美味しいお茶を味わおうと言う時に限ってこれは、一体何なんだ!?と、インテグラはその立ち現れる存在を燻して、ここから追い出そうとでもするように、その黒い塊が緋色へと変貌をつげつつある存在へ、紫煙を盛大に吐き出した。


――私はゆっくりお茶をすする時間さえ取れんと・・・そう云うことなのだろうか?!


いつもよりかなり早い時間に起きだして、女主人のお茶のお供ををしようと内心いそいそと尻尾をふる勢いでやって来た、血液パックを両手に2つずつぶら下げて現われた吸血鬼は、盛大に害虫の如く燻された状況に、無表情な顔の眉を器用に片方上げるという仕草で、従うべき主にわずかながらのクレームをつけた。
が、しかし、男は苦情はそれだけに止めると、丁寧に我が主へ起床の挨拶を述べ、ご機嫌の麗しさを自分に返ってくる「小言」、「罵倒」の部類で推し量る。
そして、化け物に対して人間の道理に沿った小言を吐き出した主人に、皮肉な笑いを口の端に刷いて見せると、今度は挨拶をして寄越したセラスを追い出して、結局は自分がそこへと優雅に腰を下ろし、長い脚をこれ見よがしに組むのだった。


――血液パックにストロー刺してチューチューやってる吸血鬼の隣で、お茶を美味しく味わえと言うのか、この馬鹿野郎!!


さも当然のように隣に座る秀麗な顔した吸血鬼をキッっと青の瞳で睨むと、男は口の端をニィっと引き上げ、確信犯の様相で美しい女主の顔と芳香を美味みの原料として、味気ない血液パックをチューチューと啜るのだった。



-------------------------------------------

わはっ、時間切れーーー!!
意外と書けないものですね。



小説ページに戻る

PR
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[480] [479] [478] [477] [476] [474] [475] [473] [472] [471] [470]

Copyright c 到彼岸〔とうひがん〕・妄想MEMO。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]