パラレルの原稿を引っ張り出して、区切りが良さそうなとこでひと段落付けて、ボディタグのような基本タグを入れた段階で・・・17KBを超えた!すでに目標にしていた容量に達してしまった・・・
ここから改行とか諸々のタグを入れて校正すると25KBを超えるだろうな・・・
今回も「削るべしッ!!削るべし!」を唱えながら作業しないとイカンようですor2
どうしてだろうな・・・思惑通りに行ったためしがない。いつも読みが甘い・・・と反省しつつ頑張ろうぜ、自分。
・・・などと思いながら、結局、新たに少女を書き始めるという悪循環に陥りつつあります(笑)
相変わらず複数同時進行で、妄想のバランスを取っている状態です。
・・・うん、今度は少女なグラ様に意地悪なことをしない、そして厭らしいことを無理強いしない、御主人大好きな乙女旦那を書いてみたいです(ピンクページの旦那は利己的で意地悪くて偏屈な上、淫乱?なんで・・・たぶん無理かもしれませんが)
そう言えば、最近、「裏」という言葉に憧れます(笑)
裏。仄暗いものを入れる場所。
でも、もともと裏表の顔が使い分けできない性格なんで、ここもその性格がそのまんま現われてるワケです。
裏を作っても、本人、何を入れていいのかワカランし。
反社会的な行為が著しいものとか、死にネタとか、アイタタタ~な痛いものとか。
書いても上げられないのを、あえて入れるとしたら、そんなものしか思い浮かびません。でも、需要ないだろうし・・・そもそもエロが書けないので、裏に入れるような官能感たっぷりな何かが滴るようなものも書けないし。
裏→凄いものがある と思われても、もっと困るし・・・と考えると、やはり拙宅に裏は必要ないのかもしれない。
う~~ん。なんて自分はあけっぴろげなんだろう(爆)
そう言えば、拙宅からは恐れ多くてリンクはしていませんが、老舗のヘルサイト様が閉じられるとあって、何かこう大人乙女のセンチメンタルに浸っております。そちらのサイトさまにも「裏」がありまして、むしろ「裏」が好きでありました。なので、「裏」な事を本日は思ったのかもしれませんが・・・
開設された当初から足繁く通わせていただいたサイトさまでしたので、閉鎖を見て何とも言えない気持ちに・・・
このありがとうございます――という感謝と、寂しいという気持ちの混在具合が、何とも表現しようございません。
本当にそのサイト様も含め、ヘルサイトを運営してくださっている皆様に、この辺境から感謝申し上げたい気持ちであります。
ワタクシの萌えの糧の半分は、その方々のお陰で成り立っておりますので・・・
ということで、下の「続きはコチラ」に少女用の話のリハビリを投下。
多分、この前後に繋がるような話を書くと思われます。
さて、いい加減寝よう。
ちょっと調子いいな~とか思うと、夜更かししてしまって、次の日ガタガタになるのが悪い性分です(ここら辺が本当に馬鹿ですな)
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聖なる水、生なる水
「肉体は乾くが、精神も同様に乾き、水を欲する」
池のほとりの木陰のベンチに座ってそう呟いた少女を、吸血鬼はマチネ色した濃いサングラスの奥から、赤の瞳を細めて見下ろした。
そう、確かに。肉体が乾けば、精神も乾く。それは例え死者であろうと同じだ。
飲み干す血が乾けば、魂も強烈な飢餓に侵され乾き果てて荒ぶれるし、冷たい身体を温めてくれるぬくもりが乾けば、冷えた魂も乾き人の子を無性に抱きたくなる。
それは人も、魔物も、この少女も己も。同じ理由(ことわり)の中に置かれている。
アーカードは緋色の帽子が生み出す濃い影の、その中にある濃いマチネ色のサングラスの奥の赤い瞳を、美しい弧の形に笑ませた。
黄金の光を含み始めた空にはかすかに紫の刻の香りが混ざっていて、魔物が恋焦がれる夜の訪れが、刻々と近づいていることが感じられる。
だが、それでもアーカードにとって忌むべき万物を照らす太陽は、その長身の遥か頭上に確かに存在していた。
その存在の証である陽が生み出す影が、桂のハートの形をした葉の隙間を器用にすり抜けて、幼い主人の美しい蜂蜜色した肌に、まだらな影を乱舞するように零していた。
さわさわと風が吹く。
すると カサリと桂の葉が揺れ、その度に少女の肌の上に踊る影が濃い陰影を作って、軽やかなワルツのステップのようにするすると流れるのだった。
ゆったりとしたフレ ンチスリーブの膝丈の生成りのワンピースを着た少女は、圧力をもって人を睥睨する従僕を無視して少し波立つ水面を見ていた。
「私は湖の近くで暮らさずにはいられない」
そう宣下するように静かに語った主人に、「ふんっ、こんなちっぽけな水溜りが湖か」と吸血鬼は無粋な言葉を吐いた。
「いや、そう言ったのは私じゃないよ、アーカード。この言葉を記したのはカール・ユングだ。」
著名な精神科医の名を告げた少女は、男の無粋さを咎めるでもなく、凪いだ湖面のような瞳で男をふと見上げた。
「彼は水と無意識を同一視しているからな。水無しでは誰も生きていけないと、そう言うことだろう。」
そう言った少女はまた視線を、睡蓮の花を咲かせる池へと戻した。
「羊水とともに生まれでてから、死して身体を清められるまで、水は人生の上を流れ続ける。正教では洗礼盤に三度浸して、新たな「生」を受けさせるし、ヒンズーでは清めも死も、全てを受け入れるのが水だ。そして、目から零れる涙は、精神を清める。
・・・・・・でも、私はここ何年も、そう――父上が死んだあの年から一度も泣いていないんだ。」
精神を清めるものが涙なのだと知っていても、絶対に泣かないのがこの少女なのだ。
それはこの化け物―――人を誑かして食い殺す、人間の魂を狩る魔族を従えている限りは、絶対に泣けない少女の命運なのだろう。
泣きたくても泣くことすらできない、時折、こうやって池を眺めてはつま先を水に浸して水面を蹴る少女を見て、吸血鬼は満足そうに笑う。
この己を従えるには、それだけの代償が必要であることも、それを払い続けねばならないことも理解しているヘルシングの血を引く少女に、吸血鬼の男はとても満足したらしい。
この男は化け物なのだ。
感傷に浸る少女の心情を慮ったり、労わったりすることなどできないし、例え出来たとしてもそんなことは絶対にしないのだ。
口の両端をわずかに引き上げて笑ったらしい気配の、緋色の帽子の影に秀麗な面差しを隠している男を再び見上げ、少女はムッとした表情を作る。
感傷に浸って考え事をする自分を、この下僕は嘲笑っている――と、そう感じたのだろう。
「ふんっ、生命を育む日の光と水に忌み嫌われたお前が、 そんな風に私を笑えるのか?お前が言う『こんなちっぽけな水溜り』が、お前は大の苦手なんだろう?不甲斐ないことだな、不死者の王様。」
そう言っ てふんっと盛大に鼻を鳴らした少女に、アーカードは牙を剥いて嫌な笑いを見せた。
「それは違うぞお嬢さん。私は水が大嫌いなだけだ。決し て苦手な訳ではない。」
少女が聞いても詭弁と思えるそんな言葉に、彼女は片頬を上げて皮肉気な笑いを作る。そうやってちょっとの間、下僕を見上げていたインテグラは、すうっと立ち上がるとアーカードの大きな手を取り上げた。
そしてニッコリと満面の、可愛らしいのに憎らしい、 彼女らしい笑みを作って見せた。
「では、従僕。私と一緒に泳いでみるか?こんな風に暑いと思える今日の日差しの下だったら、水の中も気持ちよかろう。黄昏つつある日の光をいっぱい浴びながら水浴びするというのはどうだ、アーカード?お前が臆病者で躊躇するんだったら、踏ん切りがつくように 『命令』してやってもいいんだぞ。」
そう言った少女に吸血鬼は器用に片眉を上げて見せた。
この少女に腕を取られ、手を引かれては、いかな不死者の王でも抵抗する術はないのだ。この偉形を誇示する最狂で最強の男は、優しく手を引く少女の柔腕にどうやっても抵抗できない。
「――― それは謹んで辞退しよう、我が主。齢(よわい)五百有余年を超えた不死者を統べる王と呼ばれる吸血鬼が、池で濡れ鼠にされたのでは尊厳に関わる。示しがつかぬというものだ。」
お前と戯れられるそれ以外の遊戯であれば、喜んでお供するのだがね、インテグラ――そう、心の中で続きを呟いた男は、皮のグローブを通して微かに伝わってくる少女の温かい手の温もりに、赤の瞳を妖艶に細めた。
だが、その美し過ぎる妖しい笑いは、緋色の帽子の濃い影になっていて、インテグラには見えなかったのだが・・・・・・
「そうなの。それは残念。こんなに気持ちのいい太陽が出ている日に、 外で水浴びも出来ないなんて、お前は本当に無粋なのね、アーカード。」
そう言った少女は、握っていたアーカードの大きな手をポイッと放すと、スカートの裾をまくって池へと入っていった。
放されてしまった手のぬくもりを残念に思いつつ、ひとりで膝下まで水に浸かって愉しそうに池をかき回している少女の護衛を、木陰の下で動かぬ彫像のように日が暮れるまで、アーカードは忠実に勤めていたのだった。
「アー カード、さあ、帰るわよ。」
水遊びに満足した主人はつま先立ってベンチまで戻ってくると、ポケットから取り出したハンカチを無造作にアー カードに渡す。
そして自分の艶やかな蜂蜜色した足を無造作に、投げ出すようにベンチに座ると、濡れた脚を従僕に丁寧に拭かせるのだった。
吸血鬼はその巨躯に似合わない、普段の暴力的な行動からは思いも寄らない優しげな繊細な手つきで――白の革グローブを外した冷たい指先を滑らすように、丹念に、ゆっくりと自分の主人の美しい足をふき取っていく。
「さあ、行くわよ。戦争の時間が始まるわ。」
サンダルを従僕から履かせて貰った少女は、おもむろに立ち上がる。
そして大きな吸血鬼の腕を取りその手を握って、まるで飼い犬の散歩をするように、黄昏た宙の下を屋敷へと帰っていくのだった。
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